看護師が夜勤免除される3つの条件|却下時の対処法も知り、夜勤のない生活へ
こんにちは!
看護師10年目でナース夫婦、2児の子育て奮闘中のトラカン先生です
早速ですが
夜勤免除ってどんな人は申請できるの?
申請を却下された場合の対処法とかあるの?
夜勤免除で同僚に迷惑になるのでは心配…
夜勤と育児の両立に限界を感じていませんか?
中には家族や周囲の協力があり問題なく続けられているケースもありますが
大半は夜勤が難しいのが現状です
かつての私も同じ状況で、夜勤ありの働き方に悩んだ一人でした
そこで今回は看護師の夜勤免除について、以下の内容を解説します
- 看護師が夜勤免除される3つの条件
- 夜勤免除が却下される条件と具体的な対処法
- 夜勤免除をして良かったエピソード
結論から言うと
夜勤免除は子育てナースの権利です
これら権利を最大限活用できれば
泣きじゃくる子どもを置いて夜勤に行かなくて良くなった
親子ともに心が安定し、家族内の雰囲気も良くなった
生活リズムが整い、仕事と子育てとの両立がしやすくなった
こんなメリットがありました
今現在、夜勤ありの働き方に悩んでいるなら、夜勤免除について知りたいことをすべてまとめたこの記事が役立ちます
最後まで読んで、子育て中心の生活にする一歩を踏み出しましょう!
看護師が夜勤免除される3つの条件
看護師が夜勤免除される3つの条件は
- 未就学児の子どもがいる
- 要介護の家族を介護している
- 妊娠している
こちらの条件に該当しないと夜勤免除は受けらません
未就学児とは小学校入学前の子どものことです
育児や家族の介護を理由に働き方を見直したいなら、まずは職場の事務に相談してみましょう
【朗報】実は子どもが小学生でも夜勤免除してもらえる?
夜勤免除は原則「未就学児の子どもがいる人だけ」が対象です
しかし、以下の場合、小学校卒業まで延長できる可能性があります
- 会社独自の制度
- 労使間の合意
- 配慮義務
お勤め先の病院によっては、夜勤免除に会社独自の制度を設けている場合があります
夜勤免除は難しいにしても、回数や時間の相談・調整をしてもえるかもしれません
また、個別の事情を考慮して、労働者ごとに柔軟に対応してもらえることも!
まずは上司や管理者に夜勤免除について相談するとともに、お勤め先の制度の状況を確認しましょう
夜勤免除で同僚に迷惑をかけないか心配です…
夜勤免除で同僚に迷惑をかけてしまうのでは…?と気にする必要はありません
記事の冒頭でもお伝えしたように
夜勤免除は子育てナースの権利です
病棟の諸先輩方も子どもが小さい間は夜勤免除をしていましたし
実際に夜勤免除をしなければ看護師を続けるのすら難しい状況もあります
「困った時はお互い様だし、看護師の権利だから大丈夫」と割り切って申請しましょう
また、が減って夜勤が回らなくなっても
それを調整するのは管理者の仕事なので、心配する必要はありません
自己犠牲の上で病棟の夜勤が回っても、結局は自分が辛い思いをし続けるだけです
夜勤免除の申請を女子に伝えるのは勇気がいるけど、その一歩があなたやお子様の生活を良いものにするよ
夜勤免除が却下される条件|最短でいつ免除されるかも解説
夜勤免除が却下されることってあるの?
却下される条件があれば事前に知っておきたい
せっかく申請しても却下されては無駄足です
そこでこの章では
- 夜勤免除が却下される条件
- 却下後に夜勤免除されるまでの最短期間
について解説します
夜勤免除が却下される条件
残念ながら、以下の条件に当てはまる人は夜勤免除を却下されす
- 勤続年数が1年未満
- 自分が夜勤中に保育できる家族がいる
- そのほか請求できない合理的な理由がある
特に2つ目の「自分が夜勤中に保育できる家族がいる」は要注!
具体的には
パートナー、もしくは16歳以上の同居人が月4回以上の夜勤(22時~5時)がない
場合に該当します
夜勤込みで働いているナース夫婦なら夜勤4回は何なくクリアなので、安心してください
夜勤免除してもらいやすいってのも、ナース夫婦の強みだよね
ちなみに3つ目の「そのほか請求できない合理的な理由がある」とは
- 病院規模が小さく代わりのスタッフが確保できない
- チーム医療が崩壊する事態に発展しかねない時
- そもそも夜勤専従に従事している
など
これらの条件に該当しないことを確認して申請手続きを進めましょう
参考:日本看護協会/家庭と仕事の両立(妊娠・出産・育児、介護と仕事)
却下後に夜勤免除されるまでの最短期間は?
免除までの最短期間は、雇用期間が1年以上になり、その時点で3歳未満のお子様がいる時です
もちろん夫婦どちらか一方が月4回以上夜勤をしていなければいけません
夜勤免除を却下された時の3つの対処法|どうしても夜勤が難しい人向け
夜勤免除は却下されたものの
現実問題夜勤があると生活が成り立たない…
こんな状況の人もいます
そんな人が1日でも早く解決するための対処法は、以下の3つ
- 日勤のみの部署に異動希望を出す
- 労働局に相談する
- 転職する
それぞれ全く異なる手段での解決法なので、ご自身に合った方法を試してみてください!
対処法1:日勤のみの部署に異動希望を出す
転職をするまでことを大きくしたくない
でも、これ以上は夜勤込みの仕事と子育てを両立するのは難しい
このように考えるなら部署異動の希望を出すのもアリです
ただし、異動の時期は病院ごとに決まっているため、ある程度待てる人でなければ向いていません
日勤のみの代表的な部署は
- 外来
- OP室(待機あり)
- 透析室
- 地域連携室 など
病院ごとに日勤だけの部署は違うので、事前に確認してから異動希望を出しましょう
異動希望を出す勇気がない… 出して異動できなかった時のことを考えると怖い…
すぐに解決したいなら、転職が最も手っ取り早い方法です
対処法2:労働局に相談する
労働局とは、雇用者が安心して仕事をできるようにサポートする国(厚生労働省)の機関です
夜勤免除の条件を満たして申請したにも関わらず
- 一方的に申請却下された
- 勝手に夜勤が組まれていた
- 申請は権利と主張すると解雇をほのめかされた
などの場合は、労働局に相談しましょう
ただし、申請が却下された場合は感情的にならず
不当な理由で却下されていることを確認してから相談しましょう
参考:厚生労働省/都道府県労働局(労働基準監督署、公共職業安定所)所在地一覧
対処法3:転職する
夜勤免除の申請が通らない職場で、許可を待つのは途方もに作業に思えます
子育てをしながら夜勤を続けるのは限界…
でも、今の職場では夜勤免除してもらえない…
早く解決する別の手段はないの?
それなら「夜勤免除してくれる or 夜勤のない」職場に転職する方法が最も早く解決できます
夜勤免除を理由に転職するメリットは
- 夜勤免除 or 夜勤なしの働き方を最短で実現できる
- 転職活動をするだけならリスクゼロで済む
ただし、夜勤免除の条件に「勤続年数が1年以上」が含まれるため
確実に夜勤をなくしたければ、夜勤のない部署に異動もしくは転職しなければいけません
もし転職するなら看護師転職エージェントを利用するのがおすすめだよ
看護師転職エージェントを利用すれば、以下のサービスをすべて無料で受けられます
- 求人探し
- 自己分析や書類作成
- 面接対策
- 転職先への条件交渉や日程調整などの連絡代行
- 内定・転職後のサポート
これだけ手厚いサポートが受けられれば
子育てに夜勤と忙しくても最短かつ最小の労力で転職できます
私も利用したことがありますが、自分だけでするよりも随分楽にできました
とはいえ
悪いイメージや利用するのに抵抗がある人も多いので
看護師転職エージェントの仕組みについて、以下の記事で解説しています
安心して利用するための内容となっているため、ぜひご覧ください▼
夜勤免除以外の選択肢|夜勤の少ない or ない職場3選
夜勤免除で夜勤のない生活にする以外にも、そもそも夜勤の少ない or ない職場で働く方法があげられます
具体的には
- 総合病院(日勤のみの部署)
- 健診・献血センター
- 介護施設
現在の職場もしくは転職により夜勤のない生活を実現する手段についても、学んでおきましょう!
職場1:総合病院(日勤のみの部署)
総合病院は部署選びの選択肢が広い強みがあります
そのため、夜勤が少ない or ない部署ももちろんあります
例えば
- 外来
- OP室(※待機あり)
- 検査室(カテ看など)
- 透析室
- 地域連携室
これらの部署はそもそもに夜勤がありません(※病院にもよりますが)
あっても月に1〜3回程度の待機をパートナーと調整できれば
夜勤で子どもを一人にするなんてこともなくなります
私は外来看護師をしており、ほぼ定時で帰れましたよ
通勤時間も35分と遠かったですが、時間的な余裕があるので保育園の迎えも余裕でした
他にもカテ看(心臓カテーテル)の友人やOP室に勤務する妹(実は妹もナースです)は
月に1〜3回の待機だけなので、子育てと両立しやすいと話していました
このように夜勤免除で夜勤を回避す以外にも
夜勤の少ない or ない部署へ異動することも解決策の一つです
職場2:健診・献血センター
日勤業務だけの健診・献血センターに転職する選択肢もあります
私の妻がまさにこの例と同じであり、今は1年半以上夜勤をしていません
業務内容も採血や問診などが主であるため、これまでの経験があれば仕事をするのに困らないと話していました
細かい業務については、その職場で覚えればいいし、基本的には覚えたらルーチンワークが多いので心的ストレスも減りました
また、乗り物酔いがないなら、健診車や献血車もオススメです
私の知っている職場では健診車で現場に向かうため始業時間が6時30分!
そのため、フルタイムで出ても15時30分に終わり
夜勤免除だけでなく時短勤務の申請すらしていません
保育園の送りだけ旦那様がしています
フルタイムで働けるから給料もある程度あって、働くモチベーションにもなります
職場3:介護施設
デイサービスのような介護施設なら日勤業務だけであり、夜勤はありません
そして、利用者の送迎時間も決まっているため
大幅に時間オーバーするなんてこともありません
病棟看護師が緊急入院や急変、検査が長引くなどのイレギュラーな業務もナシ!
夜勤がない上に、退勤が定時通りなら子育てナースが働きやすい環境とも言えます
また、特別養護老人ホームなど待機のみの働き方を相談できる施設部門もあります
月の待機回数が2・3回なら許容範囲という人も多いのではないでしょうか?
こんなパターンもあるため、転職する際は必ず確認しておきましょう
【インタビュー】子育てナースが夜勤免除をして良かったエピソード
これまでの章で夜勤免除をするまでに必要な知識をお伝えしました
そこでこの章では
実際に夜勤免除をした子育てナースが
申請前後でどのように生活が変化したかを、実際のインタビューをもとに紹介します
エピソード1:休日の過ごし方が変わった事例
夜勤免除を取得されて、お休みの過ごし方は変わりましたか?
はい、本当に大きく変わりました。今までは夜勤明けの休みだと、体が辛くて家でゴロゴロするしかなくて…
具体的にはどんな感じでしたか?
『ちょっと横になるだけ』のつもりが、気づいたら夕方…なんてこともありました(苦笑)
お子さんと過ごす時間を取れなかったんですね?
そうなんです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした
夜勤免除後はいかがですか?
もう全然違います!
子どもと同じ生活リズムなので、思いっきり遊べるようになりました
子どもと1日出かけると、これまで気づかなかった子どもの成長を見れるので、この働き方にして良かったと思ってます
エピソード2:家族全員の心の安定につながった事例
ご家族との関係面では、変化はありましたか?
はい。夜勤の時は『ママ行かないで』って泣く子を置いていくのが、本当に辛くて…
そうですよね、お子さんも不安だったですね
私も子どもと夜勤の妻を見送る側だでしたが、気持ちが手に取るようにわかります
そうなんですよね
親子ともにストレスフルでした
夜勤免除後は変わりましたか?
はい、子どもも私も心が安定しましたね
イライラすることも減りました
心理面での変化が大きかったんですね。具体的にはどんな時にそのように感じますか?
そうですね
例えば、自分がイライラしてて、子どもに怒ってしまうなんてことがなくなりました
他にも子どもの話を時間がかかってもいいので最後まで聞いてあげられるようになったことですかね!
子どもの心が安定したなって思うこともありますか?
はい、あります
夜勤免除の生活になってから機嫌良く過ごせる時間が増えたと思います
裏を返せば、私たちの考える以上に夜勤は親子にストレスだったんだなって実感しています
まとめ:夜勤免除はナースの権利!必要なら今すぐ申請を!
今回は「看護師の夜勤免除」について詳しく解説しました
何度も言うようですが
夜勤免除は子育てナースの権利です
子育てナースが夜勤を続けるのは現実問題難しいでしょう
だからこそ、夜勤免除で同僚に迷惑をかけるのでは…?と気にしている暇はありません
また、夜勤免除の申請を却下された時の対処法についても合わせて覚えておきましょう
具体的な対処法は
- 日勤のみの部署に異動希望を出す
- 労働局に相談する
- 転職する
これらの手段で夜勤から解放され
子育てのしやすい生活に向けた一歩が踏み出せると良いですね
根本的に夜勤の少ない or ない職場へ転職を希望するなら、こちらの記事が役立ちます▼