子育てナースの特権!残業(時間外労働)制限の申請から注意点までこの記事だけで完結
こんにちは!
看護師10年目でナース夫婦、2児の子育て奮闘中のトラカン先生です
早速ですが
長い残業時間は、看護師と子育てを両立する上で大きな障害になります
自己犠牲で看護師を続けている人も少なくありません
残業時間が減れば
子どもを早く迎えに行けるのに…
外で遊んであげたり、ちゃんとした夕食を作ったりできるのに…
子どもと関わる時間は今しかないのに、残業なんかして何してるんだろう…
子育てナースなら誰しもが一度は考えることではないでしょうか?
そこで本記事では、子育てナースの特権とも言える「残業(時間外労働)制限の請求」について解説します
- 残業(時間外労働)制限の概要と申請方法
- 残業制限の注意点(子育てナース編)
残業制限の請求は子育てナースの権利です
制度について正しく理解し、請求できれば残業で悩まされる生活に終止符が打てます
暗くなる時間まで保育園に預けなくて済む
保育園での出来事を聞きながら、ゆっくりと夕食の準備ができる
いつもパートナーに頼ってばかりの生活はもう終わり
その第一歩として、残業制限について正しく理解しておきましょう!
残業(時間外労働)制限について
まずは、残業(時間外労働)制限の
- 概要
- 申請方法
- 注意点
について確認しましょう
対象者と利用回数・期間
残業(時間外労働)制限の対象者は
小学校就学前の子どもを養育する労働者や要介護状態の家族を介護する労働者
ただし、下記の条件に該当すると対象外です
- 継続雇用期間が1年未満
- 週の所定労働日数が2日以下
これらの条件はパートタイムやアルバイトでも同じです
利利用回数に制限なく、1回の申請につき1ヶ月以上1年以内の期間を指定できます
実質、子どもが小学生になるまで利用できます
請求により、1か月について24時間、1年について150時間を超える時間外労働が制限されることとなる
残業(時間外労働)制限の請求方法
請求は事業主に対してします
看護師なら病院または現在の勤務先です
制限の開始日および終了日を明らかにして
制限開始予定日の1か月前までに手続きをしなければなりません
また、途切れなく取得するなら
現在の休業期間終了の1か月前までに、次の期間の申請手続きを行う必要があります
残業制限の注意点(子育てナース編)
当然ですが
子どもが小学校へ就学した際は、残業制限の効力もなくなります
むしろ、子どもが小学生になってからの方が看護師と子育ての両立が大変です
時短勤務ができなくなり、おまけに夏休みなどの長期休暇はずっと家にいる…
いきいきクラブも人気で入れないし、近くに頼れる親戚もいない
そんな人ほど次なる一手を考えておかないといけません
例えば「部署異動の希望」や「転職」などの手段があります
部署異動
- 職場環境や業務方法に慣れているため、転職ほどストレスにならない
- 部署異動を上司に伝えるだけで、面倒な手続きはない
ただし、希望が必ず通るわけではないので注意!
希望とは全く違う部署へ配属されるって看護師あるあるだもんね
転職
- 残業だけでなく、働き方や業務内容など自分に合った条件で自由に選べる
- 新しい環境で一からスタートできるため、気分もリフレッシュする
残業制限が終わる直前になって焦っても後手々々に回るだけです
早めに対策をして
看護師と子育ての両立がスムーズに行えるよう環境作りをしておきましょう!
賢い人ほどやっている|子育てナースが残業を減らす対策3選
実は賢い人ほど、残業を減らす以下の3つの対策をしています
- 業務の効率化
- 上司への相談
- 制度の活用
現場で働いた看護師だからオススメできる対策い絞って紹介します
特に1つ目の対策は、設定が手間ですがその後はずっと業務の効率化ができます
では、詳しく見ていきましょう
対策1:業務の効率化
個人でできる業務の効率化なんてたかが知れているから無駄…
こんな考えから業務効率化をしていないなら、もったいないです
むしろ、残業を減らすぐらいなら個人レベルの対策で十分対処できます
具体的には
- 電子カルテの便利ツールを使う
- 情報収集の手順をルーチン化する
など
「たったこれだけ?」と思った人こそ、続きを読む価値ありです
電子カルテの便利ツールで「単語登録で定型文の作成」や「テンプレート機能の活用」をしましょう
私や妻は富士通の電子カルテだったため
参考:TechTarget/チーム医療の推進を支援する電子カルテ「HOPE/EGMAIN-GX」
など
見慣れた画面という人も多いのではないでしょうか?
ちょっとマニアックですが、これらを駆使するだけでも随分違います
どの方法も最初の設定や準備は手間ですが、その後はずっと業務の効率化ができます
また、情報収集をルーチン化するのもオススメです
看護師の残業の多くは、情報を探して確認作業です
先の電子カルテの便利機能を勝つよして情報検索能力を高めるとともに
情報収集のルーチン化をすると良いでしょう
診療科が限られているなら、情報収集すべき項目は大体同じです
対策2:上司へ相談
残業と現在の家庭の状況について、事前に上司へ相談しておくのも手です
なぜなら、早く帰れるよう配慮してもらえる可能性が上がるからです
言った者勝ちな感じもありますが、上司に自分のことを意識してもらうのもスキルの一つ
以下の理由から上司へ相談して良かったと話す先輩もいます
- 時間内に終われるだけの業務割や業務量になった
- リーダーが終業1時間前に残務を確認して、采配してくれる
- 帰宅時間になると「帰って良いよ」と帰りやすい声かけをしてくれる
一言相談しておくだけでも違った対応をしてもらえる場合もあるため、ぜひ試してみてください
対策3:制度の活用
職場の子育て支援制度を最大限活用できれば
看護師と子育ての両立がよりしやすくなります
具体的な制度については、こちらの記事で解説してます
おまけ:残業制限の申請&時短ナースで100%定時退社を目指せる
残業制限の申請&時短ナースで残業とは無縁の働き方を目指せるかもしれません
残業制限については、これまで解説した通りです
これらに加えて時短ナースとして働ければ、格段に定時退社しやすくなります
ポイントは、他のスタッフよりも退社時間が早いこと
看護師あるあるとして
上司の仕事が終わっていないと、たとえ自分の仕事は終わっていても帰れません
何か手伝えることはありますか?
なんて一言でも言ってしまうと鬼のような業務を振られることも…
結局、上司の仕事で残業しなければいけないみたいなこともザラにあります
一方で、他のスタッフよりも退社時間が早いと、割り切って帰れます
周りからも帰る時間だからと思ってもらえるよ
自分の業務を終わらせておきさえすれば、文句を言われることもありません
時短ナースが残業制限を申請する際の注意点は
法定内残業については残業制限の対象外ということです
法定内残業:1日8時間、週40時間以内での残業のこと
法定外残業:1日8時間、週40時間以上での残業のこと
1日2時間までの残業は、法律的には問題ありません
仮に2時間残業をしたとしても、時短ナースならフルタイムの定時には帰れる計算だね