子育てナースはどうしてる?小学生の習い事と仕事を両立する工夫|3つの視点から解説

こんにちは!トラカンです!
今回は「小学生の習い事問題」についてまとめました!
小学生になると、仕事との両立で習い事まで手が回らず悩む方も少なくありません

本当は好きな習い事をさせてあげたいけれど、時間も気持ちも余裕がなく…

みんなどうしてるの?と気になる気持ちもよくわかります
実際、常勤ナースとして働きながら習い事の送迎をするのは、以下2つの理由から現実的に難しいです
- 平日の午後に習い事が集中していること
- フルタイム勤務では送迎の時間が確保できないこと
勤務シフトを考えても、物理的に動けない時間が多くなります

ただし、ここで諦める必要はありません
看護師という働き方の中でも、子どもに習い事を経験させているご家庭も実際にあります
そうした方たちは、仕事の形や家族との協力体制などを見直しながら、自分たちに合った方法を模索しています
この記事では、なぜ習い事のハードルが高くなるのか、どんな工夫ができるのかを3つの視点から紹介します
- 習い事をさせてあげられない理由
- 習い事をさせてあげるための工夫【3つの視点で解説】
今回紹介する工夫は子育てナースのみなさんにも実践しやすい内容になっています
実際、これらの工夫を取り入れて、習い事ができている先輩ナースもいます
やっぱりやらせてあげればよかったと後悔する前に、できることを一緒に探しましょう
子育てナースが「習い事に通わせてあげられない」と感じる3つの壁
子育てナースが小学生の習い事を続けられないと感じる理由は、仕事と育児の両立に大きな壁があるからです
「通わせてあげられない」という申し訳なさを感じる方も多いでしょう
具体的には以下の3つの壁が立ちはだかります
- 壁1:送り迎えができない…勤務時間とスケジュールがかみ合わない
- 壁2:通える曜日・時間帯の選択肢がほとんどない
- 壁3:下の子がいると動けない…きょうだい育児との両立が難しい
壁1:送迎ができない…
常勤ナースの定時は17時15分前後の職場が多く、小学生の習い事は16時前後に始まることが一般的です

なんでそんな中途半端な時間に設定されているの?

下校後すぐに送迎できる時間帯だからですね
つまり、17時過ぎまで勤務があると、そもそも習い事の時間に間に合いません
送迎が難しいだけでなく、下校してきたわが子を迎えることすらできません
特に小学校1年生は、上級生よりも下校が早く、日によっては14時半には帰宅します
こうなると、学童や家での待機が必要になり、習い事どころではないと感じる方も多いのではないでしょうか?
壁2:通える曜日・時間帯が定まらない
看護師の勤務は不規則であり、曜日や時間が固定された習い事は難しいです
休み希望も月に3回までなど制限があり、子どもの行事やどうしてもの予定ですぐ埋まってしまいます

習い事は優先順位が低くなりますよね…

休みや夜勤明けでなんとか送迎していた先輩もいますが、かなりハードと話していました
それでも子どもに「友達と一緒に〇〇が習いたい」と言われると、無理とわかっていても心が揺れますよね💦
壁3:下の子がいると動けない…きょうだい育児との両立が難しい
下の子がまだ小さいと、授乳や保育園の迎えなどと習い事の時間が被ります
例えば、習い事が19時半まである場合、下の子は待ちきれず先に夕飯を食べます
しかし、食事に集中せず時間がかかり、机やカーペットは食べこぼしでいっぱい…

お風呂に入れたいと思っても、これから上の子の迎え…

その前に掃除もしておきたいけど、現実問題ムリ…
すべてスムーズにこなすのは不可能であり、いつも時間に追われてしまいます
さらに土日の習い事もは、送迎と下の子の昼寝と重なる始末であり、どうにもこうにも上手くいきません
習い事のために家庭でできる3つの工夫
習い事のために家庭でできる工夫は、以下の3つです
- パートナーに協力してもらう
- 両親に頼る
- ファミサポや地域支援を活用する
工夫1:パートナーに協力してもらう
すべてを1人で抱えると、いつか無理がきます
だからこそ、まずは一番身近な存在であるパートナーに協力をお願いしましょう
例えば、私の知人は夫が夜勤専従(3交代の深夜勤のみ)なので、習い事の送迎は主に夫の担当でした
一方、迎えは妻が担当し、習い事の時間に夫は仮眠していました
家庭内でしっかりと役割を分けることで、無理のない形を実現していたそうです
工夫2:両親に頼る
パートナーの協力が難しい場合、次に頼れるのはやはり両親です
ただし、実家から近いことが大前提です
遠いと毎週のように送迎してもらうのは難しく、継続的なサポートができないからです

私の先輩は残業の時は、両親に送迎をお願いし、夕食まで済ませてもらっていると話していました
肉親だからこそ、予定変更にも柔軟に対応してもらいやすいのは、りがたいですね
工夫3:ファミサポや地域支援を活用する
ファミサポは「ファミリー・サポート・センター」の略で、地域全体で子育てと仕事の両立を支える仕組みです
子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と、援助をしたい人(提供会員)をつなげ、有償で育児支援を受けられます
送迎などの対応も可能で、決まった曜日や時間にサポートしてもらえるのは心強いです

「お住まいの地域+ファミサポ」で検索すると詳細が確認できます
登録や利用に費用はかかりますが、子どもの「やりたい」を叶える手段として考えれば、決して高はないでしょう
私の住む地域だと、以下の料金体系で受けられます
利用日時 | 料金 |
---|---|
月曜日~金曜日(午前7時~午後7時) | 700円(病児・病後児援助の場合900円) |
月曜日~金曜日(上記の時間帯以外)土曜日・日曜日・祝日 | 900円(病児・病後児援助の場合1,100円) |
参考:広島市/ファミリー・サポート・センター(一時預かり・送迎等)
習い事自体でできる6つの工夫
習い事自体でできる工夫は、以下の5つです
- 徒歩で通える習い事を探す
- 送迎サービス付きの習い事を選ぶ
- 行ける日を自分で選べる習い事にする
- 親の協力が難しくても成立する習い事を選ぶ
- オンラインの習い事を探す
- 親子で参加できる習い事をする
工夫1:徒歩で通える習い事を探す
徒歩圏内の習い事を選ぶと、送迎の負担がなくなります
残業などで迎えに行けない日でも、習い事を休ませずに済むでしょう
習い事までの道順を覚えてもらっておけば、その後は子どもの自主性に任せて通わせられます
時間や人手のに限りがある人でも、続けやすいのでオススメです
工夫2:送迎サービス付きの習い事を選ぶ
送迎付きの習い事を選べば、送り迎えの課題は解決です
送迎をしなくて済めば、たとえ仕事が長引いたとしても無駄な心配がなくなります

道中の安全も確保されています
特に共働き家庭にはありがたいサービスですよね
ただし、子どもが送迎時間に合わせてバスを待てるようにならないといけません
工夫3:行ける日を自分で選べる習い事にする
空いている日に参加できる習い事を選ぶのは、かなり現実的な考えです
看護師の勤務は日によって勤務時間がバラバラです
そのため、決まった日時に通うのは難しいでしょう
一方で、チケット制や予約制の習い事なら夜勤明けや休みに合わせて通いやすいでしょう
空き時間に調整できるため、親子ともに無理なく続けられるメリットもあります

希望があれば、回数を増やしたりする柔軟な対応ができるところも心強いです
工夫4:親の協力が難しくても成立する習い事を選ぶ
親の協力が難しくても続けられる習い事を選ぶことも大切です
というのも、子育てナースの親世代はまだ現役で働いている人が多いからです
仕事や自分の家庭もあるため、柔軟に対応できない可能性も十分あります

はじめから親を当てにして習い事を始めるのは危険ってことだね
まずは家族だけで完結できる習い事を選び、その上でどうしてもの時だけ親に頼るくらいの方が、かえって柔軟に対応できるでしょう
工夫5:オンラインの習い事を探す
オンラインの習い事という方法もあります
近年、オンラインで習い事をする人が増えています

たとえば、どんなものがあるの?

プログラミングや動画編集などが人気みたいです
簡単なアプリや動画編集ができると、周りからチヤホヤされるから習うって近所の子が話していました

なんか自分たちが子どもの頃では想像できないけど、意外とありですね!
自宅にいながらパソコンやタブレット1台あれば参加できるので、送迎の心配もありません
時間を選ばないものもあるため、夜勤明けで親は休み、子は習い事というのも可能!
ただし、質問がすぐできないこと、体を動かす実践型には向いていません

一人でも黙々と取り組めるうちの子に向いてそう
友達とその場で思いを共有できないため、子どものモチベーションが続きにくいデメリットがあります

パパママと一緒にできる習い事なら、子供のモチベーションも保てそうです
工夫6:親子で参加できる習い事をする
親子で一緒に参加できる習い事は、子どもにとっても親にとっても始めやすいものです
なぜなら、あなたの習い事の延長に子どもがいるため、送り迎えの手間がないからです
もちろん、他の予定とぶつかる心配もありません
実際、私の先輩も親子でボクシング教室に通い始めました

親子で会話する時間が増えたと嬉しそうに話していました

親子で共通の話題が持てる点も良いですね
習い事のために働き方でできる4つの工夫
働き方でできる工夫は、以下の4つです
- 育児短時間勤務
- 土日休み
- 部署異動
- 転職
工夫1:育児短時間勤務
制度を活用して習い事の時間に合わせ勤務を調整する方法もあります
具体的には、育児短時間制度で1日6時間までの勤務に変更します
出退勤時間の調整ができるため、忙しい時間帯を避けて勤務できるのがメリットです
例えば、習い事の送迎のために退勤時間を2時間早められます

私の病院なら15:15に退勤できるため、家が近ければ16時の送迎に間に合います
詳しくは、時短勤務は子育てナースの必須条件!メリデリや申請前の注意点を押さえて上手に活用しようで解説しています
工夫2:土日休み
習い事が土日なら、土日休みで勤務調整してもらいましょう
土日休みが取れれば遠征の送迎や集まりにも無理なく参加できます
特に野球やサッカーは土日の練習試合が多く、親の協力が前提です
試合や遠征の送迎は各家庭で対応したり、親同士で乗り合わせたりと柔軟な対応が求められます

習い事がない日は家族と過ごす時間にあてることもできます
ただ、土日休みの勤務調整をしてもらえるかは職場次第です
また、平日は連勤になり、休日は習い事であるため、体力的にキツイと感じるかもしれません…
工夫3:部署異動
部署へ異動を希望する方法もあります
部署異動なら転職とは違い、環境が変わらないため、精神的な負担が少なく済みます

私の先輩も習い事やPTA役員の関係で病棟から透析室(平日日勤のみ)に異動しました

異動した感想はどうでしたか?

子どものことをしやすくなったし、平日5日勤なので体も楽になったそうです
また、兄弟で違う習い事でも土日休みなら柔軟に対応しやすいでしょう

私の知人は双子で土曜日に上の子が午前サッカー、下の子が午後体操教室に通っています

平日に兄弟で違う習い事をされても現実問題難しいですもんね
土日休みなら午前と午後に分けることもできます
工夫4:転職
習い事をさせやすい職場に転職する方法もあります
子どもが小学生になると習い事以外にPTAや下校の対応も必要です
そして、今の職場では対応が難しいと感じて転職を選ぶ人もいます

転職の良いところは生活に合った職場を自分で選べる点です
必要に応じて条件交渉をしてから入職もできる一方、職場環境の変化で心身の負担が増えます
そのため、子どもが小学校に上がる半年〜1年前から計画的に準備する人が多いです
詳しくは子育て中の看護師でも簡単に転職できる!4つの理由と転職成功のコツまとめで解説しています
現役子育てナースたちの声|習い事で感じた後悔と成功
現役の子育てナースたちが、習い事で感じた後悔と成功エピソードについてお話します
- 無理して通わせてたのは後悔…
- 子どもの性格に合った習い事だったから続けられた
- 「親がやらせたいこと」と「子どもが楽しいこと」にはギャップがある
声1:無理して通わせてたのは後悔…

お子さんの習い事について、当時はどんな思いがありましたか?

少し無理してでも、子どもがやりたいことは全部させてあげたいと思っていました

実際にどんな習い事をされていたんですか?

夫婦で話し合って、子どもが興味を持った野球・水泳・ダンスの教室に通わせることにしました
今思えば、スポーツ系ばかりですね…

ちなみに1週間のスケジュールはこんな感じでした
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
私(時短) | 日勤(〜15:15) | 日勤(〜15:15) | 日勤(〜15:15) | 日勤(〜15:15) | 日勤(〜15:15) | 休み | 休み |
夫(夜勤専従) | 深夜(0:30〜9:15) | 深夜(0:30〜9:15) | 休み | 準夜(16:15〜1:15) | 準夜(16:15〜1:15) | 休み | 休み |
子(習い事) | 野球(17:00〜18:30) | 野球(17:00〜18:30) | 水泳(17:00〜19:00) | 野球(17:00〜18:30) | 野球(17:00〜18:30) | 水泳(9:00〜11:00) ダンス(16:30〜18:00) | 野球(午前中) |
送迎担当 | 私 | 夫 | 夫 or 送迎サービス | 私 | 私 | 私 or 夫 or 送迎サービス | 私 or 夫 |

今思えば、かなり過酷な1週間でしたね

家族で出かける暇はなさそうですね!
声2:子どもの性格に合った習い事だったから続けられた

習い事を選ぶとき、どんなことを大切にされていましたか?

子どもがやってみたいことをさせるですかね!
親のすすめで始めても続かなければ、せっかくの努力も水の泡になってしまいますからね

お子さんはどんな習い事がしたかったですか?

将棋でした!
うちの子はおっとりしていて、マイペースな性格なんです
なので、チーム競技や協力プレイはあまり向いていないなと感じていました

なるほどですね
でも自分で習いたいと思ったことなら続けられそうですし、いいですね!

本人もそのあたりは自覚があったんでしょうね
性格とも合っていたようで、中学校卒業までの9年間、1度も嫌と言うことなく楽しく続けていました

通などで困ったことはありましたか?

ちょうど将棋教室が学童保育と同じ建物にあって、放課後に学童の代わりに通わせることができたんです
先生もとても寛容で、月謝も変わらず、親が迎えに来るまでいていいよとおっしゃってくださって本当に助かりました

将棋なら家でもできそうですし、親子の時間も作れそうですね

そうなんですよ
仕事で疲れて、休みの日に外出する気力がない時でも、将棋なら家で一緒にできました
親としても無理なく関われるってのは、ありがたいです
声3:「親がやらせたいこと」と「子どもが楽しいこと」にはギャップがある

お子さんが小学生になってから、働き方については何か考えましたか?

常勤ナースを辞めるつもりはまったくありませんでした
キャリアアップというより、働く時間が自分にとって“息抜き”だったんです
看護師の仕事はもともと好きなので

では、習い事との両立はどう考えていましたか?

子どもの習い事のために看護師の仕事が制限されるというのは、正直ストレスでした…
だからこそ、時間帯をこちらで選べて、送迎サービスもある水泳教室に通ってもらえたらいいなと考えていたんです

実際はどうなったのでしょうか?

周りの子に影響されたのか、子どもが「野球をやりたい」と言い出して…
少年野球となると、平日の夕方〜夜に練習、土日は試合や遠征で親のサポートが必須でしたが、夫は平日夜も帰りが遅く、休日も急な出勤が多くて頼れず、常勤との両立はほぼ無理でした

結果的にはどうされたのですか?

結局、子どもの「やりたい」に根負けして、私がパート勤務に切り替えて習い始めました

今回の経験を通して、どんなことを感じましたか?

家庭の状況や親の働き方によって、習い事の選び方には本当に大きな差が出ると実感しました
子どもの「したい」を伸ばしてあげられるような習い事を選ぶのって、すごく難しいけど大事なことですね
まとめ|習い事をさせるなら働き方の工夫が必要!
今回は、小学生の子どもに習い事をさせてあげるための方法が、それに伴う課題について解説しました
下校時間に合わせた働き方をするだけでも大変なのに、子育てナースが習い事まで捻出する時間はありません
そこで、家庭や習い事、働き方を工夫が必要になってきます
- パートナーに協力してもらう
- 祖父母や親せきに頼る
- ファミサポや地域支援を活用する
- 徒歩で通える習い事を探す
- 送迎サービス付きの習い事を選ぶ
- 行ける日を自分で選べる習い事にする
- 親の協力が難しくても成立する習い事を選ぶ
- オンラインの習い事を探す
- 育児短時間勤務
- 土日休み
- 部署異動
- 転職
これらの工夫をしつつ、家庭状況に応じた柔軟な対応が必要そうです
私たちトラカン夫婦ももう時期上の子が小学生になります

みなさんがやってよかった工夫や対策などあれば、教えていただけると嬉しいです
【🙇お願い🙇】
PTAに参加してよかったことや悩んだことがあれば、ぜひコメント欄に書き込んでください

私も来年の今頃きっとPTAに関わっていると思います
みなさんの声がとても参考になります
同じ立場の子育てナースの方に少しでも役立てばと思い、この記事を書きました
他にも小1の壁問題について書いた記事があるので、読んでみてください‼️






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