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元小児科の子育てナースが解説!子どもに風邪を引かせないための予防策9選

子どもの風邪の予防策
torakan

こんにちは!トラカンです!

早速ですが

トラカン先生
トラカン先生

子どもの風邪で何度も休むのは同僚に迷惑がかかり、心苦しい…

風邪対策の情報が多すぎて何をすれば良いかわからない

風邪になる回数が減るだけでも随分助かる

これから先もずっと悩まされる子どもの風邪問題を、この機会にすべて解決しましょう

私も二児の父親として、できるだけ風邪を引かせないよう日頃か予防を徹底しています

それに、元小児科ナースのプライドにかけて、風邪予防には誰よりも力を入れている自信もあります

この記事でわかること
  • 子どもに風邪を引かせないための予防策9選
  • 子どもの風邪にみられる代表的な初期症状

同僚に気を遣うことも、お詫びのお菓子代など無駄な出費もなくなります

また、子どもが風邪を引くたびに有給休暇が消費されることがなくなります

何より年感を通じて、お子さんの風邪をひきにくくなるのは親としても嬉しいですよね

この記事を通して、子どもの風邪問題を一緒に解決できれば嬉しいです

子どもに風邪を引かせないための予防策9選

看護師の仕事は、ただでさえ休みが取りにくい仕事です

というのも、臨床現場は忙しく、スタッフの慢性的な不足に悩まされているからです

子どもの風邪で休む日をできるだけ抑えたいと考える子育てナースも多いでしょう

風邪をひいてしまったら仕方ありません

しかし、中には対策をしておけば防げたはずの風邪もあります

そこで、この章では「子どもに風邪をひかせないための予防策」を9つご紹介します

現役看護師であるトラカン夫婦も実践している内容ですので、ぜひ取り入れてみてください

  • 予防策1:スタンダードプリコーションを徹底する
  • 予防策2:食器やタオルは共有しない
  • 予防策3:よく寝てよく遊ぶ
  • 予防策4:免疫を高める食事をする
  • 予防策5:湿温環境を整える
  • 予防策6:防寒対策には気をつかう
  • 予防策7:保育園で流行中の感染症を知っておく
  • 予防策8:怪しいなら早めに受診する
  • 予防策9:予防接種はマストで受ける

予防策1:スタンダードプリコーションを徹底する

感染対策の基礎は、標準予防策です

  • 手洗い
  • うがい
  • マスク
  • 人混みを避ける など

子どもの頃に「家に帰ったら、手洗い・うがいをしてよ」と親に言われていたのを思い出しました

遊んだ後の子どもの手には、数万〜数百万もの感染菌が付着しています

つまり、そのままの手でお菓子や食事をすると、これらの感染菌が体内に取り込まれでしまいます

トラカン先生
トラカン先生

風邪やお腹を下す原因そのものですね…

また、人混みや集団生活の場に行くときは、マスクをしておくと一定の感染予防効果が期待できます

参考:自治医科大学附属さいたま医療センター/マスクの効果と正しい使用方法

予防策2:食器やタオルは共有しない

食器やタオルは共有は絶対NGです!

食器やタオルなどの皆が使うものは、感染媒体になるからです

これは子育てをしてて痛いほど実感しているので、絶対にゼッタイにやめてください

特に兄弟がいると、飲み物を共有することが多いですよね

上の子が飲んでいる飲み物を、目を離した隙に下の子が飲む…みたいな

子ども同士で感染菌をシェアして、共倒れになることもあり得ます

また、子どもが残した食べ物をもったいないという理由から親が食べるのもNG!

トラカン先生
トラカン先生

私はこれで何度も風邪をもらいまいた

子どもからもらった風邪って普通に風邪を引く3倍くらいしんどい感じがします

予防策3:よく寝てよく遊ぶ

よく寝てよく遊ぶことが、免疫機能を高める効果があります

十分な睡眠は、免疫細胞を活性化させて病原体と戦う力を高めます

また、よく遊ぶ(運動)は体温が上がり血行が良くなるため、全身に酸素や栄養素を行き渡らせられます

トラカン先生
トラカン先生

それに子どもはよく寝てよく食べてくれる方が親としても安心ですよね!

予防策4:免疫を高める食事をする

食事は健康の土台です

普段からバランスの良い食事を心がけつつ、以下の栄養素が多い食品を取り入れると、風邪に強い子どもになります

栄養素効果食品
タンパク質免疫細胞を作る鶏むね肉、鶏ささみ、牛もも肉、生ハムなどの肉類
マグロ、鮭、イワシ、するめなどの魚介類
卵黄、納豆、油揚げ、きな粉などの卵・大豆製品
ビタミンA鼻や口の粘膜を感染菌から守る豚レバー、鶏レバー、牛レバーなどのレバー類
うなぎ肝、あんこう肝、ほたるいかなどの魚介類
ニンジン、ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜
ビタミンC免疫力を高める赤ピーマン、黄ピーマン、ブロッコリーなどの野菜
キウイ、いちご、みかんなどの果物
(※ビタミンCは主に生野菜・柑橘類・ベリー類に多く含まれます)
ビタミンE抗酸化作用により免疫力の低下を防ぐアーモンド、ひまわり油、ヘーゼルナッツなどのナッツ・種実類
モロヘイヤ、ホウレンソウ、かぼちゃなどの野菜類
魚卵(いくら、たらこ)、アボカド

例えば、それぞれの栄養素を多く含む料理として、こんな一品はどうですか?

栄養素料理
タンパク質が多い料理鶏ひき肉や豆腐のミートボール(幼児も食べやすい、やさしい味付け)
ポークチャップ(豚こま切れ肉とトマトケチャップの定番メニュー)
鮭とブロッコリーのチーズ焼き(魚+野菜+チーズでタンパク質豊富)
チキンソテーや鶏むね肉のサラダチキン
ささみのオーロラソース和え(さっぱりして子供も食べやすい)
ビタミンAが多い料理かぼちゃのサラダ(かぼちゃ+クリームチーズでビタミンACEが揃う)
ほうれん草入りオムレツ(卵・ほうれん草がどちらもビタミンA豊富)
レバー入りハンバーグ(普段食べなれないレバーも混ぜて摂りやすく)
ビタミンCが多い料理フルーツ入りヨーグルト(イチゴ・キウイ・バナナなどで彩りも良い)
具だくさんの野菜スープ(ブロッコリー、ピーマン、トマトなど)
カリフラワーやパプリカの甘酢サラダ
小松菜と桜えびのおにぎり(ビタミンC&カルシウムも摂れる)
ビタミンEが多い料理かぼちゃのサラダ(ビタミンACE全部が手軽に摂れて、甘い味付けや飾りで子供がよく食べる)
アーモンドやくるみ入りのサラダ(細かく砕いて混ぜると食べやすいです)
アボカドのチーズグラタン(アボカド+チーズで栄養価アップ)

予防策5:室温環境を整える

室温と屋外との寒暖差は、できるだけ小さくしましょう

なぜなら、子どもは大人に比べて体温調節機能が未熟であるためです

寒暖差が大きいと体温をうまく調整できず、風邪を引く原因になります

特に夏は、屋外と室内の温度差が10℃以上になることもあり、子どもが体調を崩しやすくなるでしょう

トラカン先生
トラカン先生

大人の私たちでも、体がだるいと感じる原因になります

寒暖差を減らすためにも、夏はエアコンの設定温度を26〜28℃程度にとどめ、体への負担をやわらげましょう

予防策6:防寒対策には気をつかう

寒い時期は、防寒対策には気をつかってあげましょう

寒さは免疫力を低下させ、風邪ウイルスに感染しやすくなるからです

体温調整機能の未熟な子どもの体温は、服や室温などで守ってあげましょう

予防策7:保育園で流行中の感染症を知っておく

保育園ではさまざまな感染症が流行ります

感染症ごとに対策が違うため、風邪の予防をしていくためにも、流行っている感染症が何かを把握しておくことが重要です

例えば、RSウイルスは飛沫感染と接触感染で広がります

マスクで咳やくしゃみを防ぎ、唾液のついたおもちゃをこまめに洗うことで子ども同士の感染を防げるでしょう

一方、ノロウイルスは経口感染が中心です

便や吐物に含まれるウイルスが手や食品、水を介して口から入らないよう、手洗いの徹底や食品の加熱が重要です

予防策8:怪しいなら早めに受診する

「風邪かな?」と少しでも怪しいなら早め受診を心がけましょう

早めに対処できれば、休ませなくて済むかもしれません

トラカン先生
トラカン先生

たとえ、休ませたとしても最小日数で済みます

子どもの風邪は一度こじらせると1〜2週間続くのはザラです

ギリギリまで無理して登園させて、その後2週間休まなければいけない…

みたいなことになりたくないですもんね

トラカン先生
トラカン先生

仕事が休みにくいから、子どもに無理をさせてしまったな…と後悔することもありました

予防策9:予防接種はマストで受ける

予防接種を受けておけば、たとえ感染しても重症化は防げます

トラカン先生
トラカン先生

予防接種は感染しにくくなるのではなく、感染しても重症化しにくくするためのものだよ

予防接種カレンダーに沿って進めて行ければOKです

1歳までの予防接種スケジュールは、以下の通り↓↓↓

すべての予防接種スケジュールは、以下の通り↓↓↓

公費・自費の2種類がありますが、基本的にはすべて受けておいた方が安心でした

お悩みナース
お悩みナース

インフルエンザのように自費ワクチンは高いよ💦

トラカン先生
トラカン先生

ここだけの話、自費ワクチンは病院やクリニックごとに値段を決められます

何軒か連絡して、一番安いところで接種するのもアリです!

以前、私が働いていた外来では、インフルエンザは1回3,500円(合計2回接種)で、他よりも500〜1,000円安かったので大人気でした

物価高のこの時代に少しでも節約したいなら、最寄りのクリニック何軒かに連絡してみるのも良いでしょう

参考資料:KNOW・VPD

要注意!子どもの風邪にみられる代表的な初期症状

お悩みナース
お悩みナース

もしかして…風邪がきた?
なんかいつもよりも活気がない…
なんか嫌な色の鼻水が出てる…

子育てナースの直感はほぼ100%あたります!

トラカン先生
トラカン先生

私もこの記事を書いているまさに今、下の子の風邪を怪しんでいます…

こんな初期症状があるなら、今日はお休みさせて早めに受診しておくことをオススメします

元小児科の私なら、こんなサインは見逃さない!って視点で書きました

こんな初期症状には注意
  • いつもよりも活気がない
  • 食欲がない(お菓子も食べたがらない)
  • 瞼の上が重そう(いつもより二重)
  • 咳・くしゃみ連発
  • ずっと鼻水をすすっている
  • 鼻水の色が透明以外
  • パパママが視界から消えただけで泣く
  • 発熱(特に頚部・腋下・体幹の熱発に注意)
  • 腹痛・下痢・吐き気 など

なんとか保育園に行けそうなレベルでよね

でも、これがセーフとアウトとの境なので、登園よりも受診を優先させてくださいね!

子どもの風邪を長引かせないための鉄則3選

子どもが風邪になってしまったら、仕方ありません

いかに風邪を長引かせないかを考えることに徹しましょう!

子どもの風邪を長引かせないための鉄則は、以下の3つです

  • 鉄則1:予防接種はもれなく受けておく
  • 鉄則2:気になれば早め受診を心がける
  • 鉄則3:完治するまで通園させない

では、詳しく見ていきましょう!

鉄則1:予防接種はもれなく受けておく

日頃から予防接種は必ず受けておきましょう

なぜなら、流行風邪に感染しても重症化を防げるからです

トラカン先生
トラカン先生

つまり、最小限のお休みで済むということです

接種カレンダーや詳しい内容については、本記事「子どもに風邪を引かせないための予防策9選」で解説しています

鉄則2:気になれば早め受診を心がける

これは風邪になる前のは話ですが

早めに対処できれば1〜数日のお休みだけで済むケースも少なくありません

ギリギリまで無理をさせて登園させて、結局風邪をこじらせて1週間以上お休みになる方が嫌ですもんね…

また自宅療養中でも完治したどうかは受診して判断してもらいましょう

お悩みナース
お悩みナース

混雑するし、他の風邪をもらいたくないし、とか考えると、再診が億劫なんだよね

トラカン先生
トラカン先生

つい自己判断で完治したことにしたくなりましが、結局急がば回れだなと子育てナース6年目で実感しています

鉄則3:完治するまで登園させない

お悩みナース
お悩みナース

職場に迷惑をかけたくない…
もう有給休暇が残っていない…

そんな思いから自己判断で登園再開させると、風邪をぶり返します

病み上がりで免疫力も落ちているため、他の風邪をもらうことも十分考えられるでしょう

トラカン先生
トラカン先生

治り切ってないのに登園させて、また1週間お休みになるなんて最悪ですもんね

医師に完治したか確認してもらい、登園再開をするのが確実です

そもそも子どもが風邪になる原因って?

子どもが風邪になりやすい原因は、大人に比べて免疫機能が未熟だからです

細菌やウイルスに対する抵抗力が弱いため、感染する確率が高まります

また、抗体を持っていない菌が体内に入ってくると、上手く戦うことができないため、結果として感染します

トラカン先生
トラカン先生

風邪の原因となるウイルスは、約200種類もあると言われています

保育園に行き始めると、これら200種類のウイルスに毎日接することになるため、回避不可能ということもわかります

子どもは風邪になって免疫をつけていく

子どもが風邪をひくのは獲得免疫をつけるためです

獲得免疫とは自然免疫からの情報を受け取り、体に入ってきた細菌やウイルスを攻撃する免疫のことです

この働きによって異物の正体がわかり、その病原体に合った免疫がつくられます

たとえば、一度風邪をひくとその時に原因となった原因菌を覚えます

トラカン先生
トラカン先生

次に同じものが侵入しても、すぐに対処できるよう準備万端です

つまり、徐々に強い体を作る過程で、どうしても風邪を引くことは必要なのです

子どもの風邪で休むときの電話マナー|コピペOKの例文あり

日頃から予防策を徹底していても、風邪をひく時にはひきます

そこで悩ましいのが、職場へする休みの電話です…

お悩みナース
お悩みナース

どう伝えると同僚に悪い印象を持たれないか、いつも悩みます…

それなら「6つの電話マナー」を知っておくだけで悩まなくて済みます!

詳しくは、子どもが体調不良で仕事を休む|電話連絡で使える例文を紹介【丸パクリでOK】で解説しています

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まとめ:日々の心がけで子どもの風邪を防ごう!

子どもが風邪を引くと、仕事を休んだり、小児科に受診したりと子育てナースの負担は大きいです

できる限り休ませたくないし、子どもが元気で過ごせるのが1番ですもんね!

そこで日頃からできる子どもに風邪を引かせないための予防策について紹介しました

  • 予防策1:スタンダードプリコーションを徹底する
  • 予防策2:食器やタオルは共有しない
  • 予防策3:よく寝てよく遊ぶ
  • 予防策4:免疫を高める食事をする
  • 予防策5:湿温環境を整える
  • 予防策6:防寒対策には気をつかう
  • 予防策7:保育園で流行中の感染症を知っておく
  • 予防策8:怪しいなら早めに受診する
  • 予防策9:予防接種はマストで受ける

これら予防をしても、風邪を引く時は引きます

子どもが風邪を引く原因となる菌は、約200種類…

トラカン先生
トラカン先生

保育園に行けば、それら菌に遭遇しない方が難しいですもんね

でも、安心してください!

風邪にかかることは、子どもが強い体作りをする上で欠かせません

感染することで新たな免疫を獲得できるからです

休ませないといないなら潔く休ませましょう

ギリギリまで我慢させて登園させると、かえって風邪が長引きます

休むなら子育て支援制度をフル活用できれば、年休を消費する必要もなくなります

詳しくは、子育てナースが意外と知らない子の看護休暇!急な迎えや小児科受診で年休はNGで解説しています

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