職場を変えず仕事と子育てを両立|現役ナース夫婦が実践した7つの行動


こんにちは!トラカン先生です!
今回は「今の職場で仕事と子育てを両立するための行動」について解説します!

転職まではしたくないけど、もう少し子育て優先の働き方にしたい

ちょっとした行動で今よりも随分こt建てしやすい働き方に変えられますよ
そこでこの記事では、以下の内容について解説します
- 看護師と子育てを両立するためにすべき7つの行動
- 今の職場で子育てと仕事を両立できるメリデリ
この記事を最後まで読めば、転職することなく、今の職場で子育て優先の働き方ができます
明日から始められる行動ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください!
今の職場で看護師と子育てを両立するためにすべき7つの行動
看護師と子育てを両立するために個人でできる行動は、以下の7つです
- 夜勤免除や勤務固定日を相談
- 雇用形態変更の相談
- 残業時間の見直し
- 子育てしやすい部署に異動希望を出す
- 院内保育や託児所の活用
- 同じ境遇の同僚に相談する
- 仕事も子育てもすべて完璧を求めない
私が実行して効果を実感した行動だけに厳選してお伝えします
行動1:夜勤免除や勤務固定日を相談
不規則勤務は仕事と子育てを両立する上で大きな障害です
子育てナースにとって夜勤免除や勤務日の固定の相談は必須と言えます
夜勤免除は労働者の権利であり、条件を満たせば翌月からでも申請できます
勤務日が固定されれば、生活リズムが乱れることはありません
子育ては体力仕事です
不規則勤務で体調を崩したり、免疫力が落ちたりすると、育児に支障がでます
夜勤免除の基礎知識は、看護師なら一度は気になる夜勤免除|申請に必要な3つの条件と却下されないための対策で解説しています
行動2:雇用形態変更の相談
仕事と子育ての両立するなら、雇用形態の調整も効果的です
例えば
- フルタイムから時短勤務
- 正職員からパートタイム
- 夜勤や残業(時間外労働)の免除 など
時短勤務になればいつもより1時間早く退勤できるため、保育園の送り迎えや夕食後を作る時間の余裕ができます
委員会や役職をつけられないパートタイムに変更し、看護業務以外での業務や残業をなくすのもオススメ!

私は現在はパート勤務で、子育て中心の生活をしています
子どもと過ごせるのは今この瞬間しかない!ですもんね
夜勤免除なら、大泣きの子どもをパートナーに任せて、夜勤に向うあの辛い時間ともサヨナラです
行動3:残業時間の見直し
業務の効率化で、本当に必要な残業時間を過ごせているか見直しましょう
例えば、残業の主な原因の一つである看護記録については
電子カルテの活用次第で、かなりの時間短縮になります
その他にも、タイムスケジュールの管理はオススメ!
「この業務は〇時〇分までに終わらせる」と決めて、タイマーをかけると時間を意識して動けます

看護師10年目に突入した今でもタイマーは使っており、あるとないでは随分違います
残業の免除も大切ですが、ちょっとした工夫で残業時間は減らせるので、まずは業務について見直してみましょう
具体的な方法については、保育園は時間内に迎えに行く!残業制限を活用して子育てしやすい働き方へで解説しています
行動4:子育てしやすい部署に異動希望を出す
今の部署で仕事と子育ての両立が難しいなら、部署異動の相談をするのもアリです!
子育てナースが今の職場で部署異動するメリット・デメリットは、以下の通りです
内容 | |
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メリット | 今よりも子育てしやすくなる 事前に希望部署の情報を入手しやすい 上司に自部署で働き方を改善してらもう機会になる |
デメリット | 希望先に異動できるとは限らない 異動時期は未定であり、すぐに対応してもらえるとは限らない 異動直後は新たな環境に慣れるまで時間がかかる 人間関係を一から作るストレスがある |
人数が潤っているICUや夜勤のない外来勤務は、子育てと両立のしやすい部署の一つです

私も夫も外来ナースとして働きましたが「子育てをするなら外来!」と感じました
外来時間は決まっており、緊急の処置や対応がなければ基本的には定時終わりです

以前勤めた内科外来は15時までが診察時間なので、保育園の迎えも明るいうちに行けました
ただし、私の経験上、クリニックの外来は例外です!
その根拠は、患者の多くは仕事を終えて受診する人だからです
受付時間ギリギリで来る人が多く、退勤時間から忙しくなります
結果、定時が17時だとしても退勤は19:30になるなどザラでした
行動5:院内保育や託児所の活用
院内保育や託児所を活用するメリット・デメリットは、以下の通りです
内容 | |
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メリット | 送り迎えの時間が大幅に短縮できる 朝いつもより20分遅く出発できる 急な発熱やケガでも、すぐに駆けつけられる シフト制や夜勤にも対応している場合が多い 心配なら子どもの様子を電話で確認できる 保護者同士のコミュニケーションが取りやすい |
デメリット | 子ども同士のトラブルが職場の人間関係に影響するかも 園庭がない場合が多く、外遊びの機会が少ない 病院規模によっては少人数での保育となり、同年齢の子どもとの交流が限られる 行事やイベントが少ない 職場と保育の場が近く、プライベートと仕事の境界が曖昧になる |
ちなみにデメリットにあげた内容は、私たち夫婦が託児所を利用する上では問題になりませんでした
行動6:同じ境遇の同僚に相談する
看護業界はまだまだ女性社会であり、子育てナースも多いです
そのため、子育て経験のある同僚や先輩に相談すると、何か役立つ情報を教えてもらえるかもしれません
個人的には、子育て支援制度の情報はありがたかったです

制度って小難しい上に、自分で調べるのも面倒…
申請が後回しになったり、結局利用しなかったりしますよね
一方で利用した立場から言わせてもらうと、申請しないのは大損です
子育て支援制度については、誰も教えてくれない子育て支援制度6選|ナース夫婦は知らないと損で解説しています
行動7:仕事も子育てもすべて完璧を求めない
最後はマインドの話になりますが、仕事も子育てもすべて完璧を求めてはいけません
看護業務も子育ても、突き詰めてもキリがない上に、絶対的な正解もないからです
そして、完璧主義者で一番辛いのはあなた自身です
看護師と子育ての両立をしているだけで、すでにえらいですよ!
実際に奮闘中の私たちトラカン夫婦だからこそ、あなたの努力がわかります

たまにはレンチン料理や惣菜など手抜き料理でも、家の掃除や洗濯も週末にまとめてでもOK
肩の力を抜いて「なるようになる精神」で仕事も子育てもできると良いですね
今の職場で仕事と子育てを両立し続ける5つのメリット
職場を変えずに子育てと仕事を両立できるメリットは、全部で5つです
- 人間関係を一から作らなくても良い
- 新しい環境や仕事内容を覚えなくても良い
- 退職金制度を続けられる
- 常勤として働き続ければキャリアアップしやすい
- 希望休などを申請しやすい
環境変化がないため心身の負担が少なかったり、退職金が減ったりすることもありません

その病院の経年もあるため、キャリアアップしやすいのもポイントの一つです
人間関係や職場の状況もよく理解できているので、希望休も出しやすいでしょう
今の職場で子育てと仕事を両立し続けるたった1つのデメリット
職場を変えない唯一のデメリットは、改善の余地に限りがあることだけです
今の職場で仕事と子育ての両立ができるよう改善できていれば、とっくの昔にしていますよね
そして、あと何が改善できるかもある程度はわかります
これ以上改善の余地がないと思えば、転職した方が手っ取り早く改善します
子育てのしやすい職場については、【日勤限定】あなたに合う転職先はどれ?子育てしやすい職場17選と現役ナースの声で解説しています
子育てナースにネックな夜勤…実はメリット?夜勤体制ごとに解説

夜勤さえなければ、もっと子育てしやすい仕事なんだけどね

ちょっと待って!
実は夜勤も考えようによっては、子育てしやすいメリットになります
夜勤形態ごとに分けて詳しく解説するので、絶対に続きを読んでください
2交代夜勤
2交代夜勤なら、3交代夜勤よりもまとまった休みが取れます
夜勤明けを含めると2日休めるため、子どもと過ごす時間も確保しやすいでしょう

先輩は夜勤明けに子どもの行事を入れて、翌日はゆっくり休んでいました
一方で、1回あたりの拘束時間が16時間と長く
保育園の送り迎えや登校時間と被ってしまう点はネックです
そのため、子どもが小さいなら家族や両親の協力が必須と言えるでしょう
3交代夜勤
3交代夜勤なら、2交代よりも1回の夜勤が9時間と短いです
そのため、深夜前に子どもの寝かしつけができたり、準夜前なら保育園に送り届けたりもできます
2交代の夜勤より早く帰れるのもポイントです
一方で、3交代は出勤日数が多いため、まとまった休息が取れません

子育て→仕事→子育て→仕事・・・のエンドエレスリピートって感じです
夜勤専従
夜勤がネックと言っておきながら、夜勤専従を勧めるってどういうことよ!
と思った人もいるのではないでしょうか?
実は、子どもとの時間を作るなら夜勤専従という働き方も選択肢の一つです
夜勤専従なら少ない勤務日数で高給なので、子どもとの時間と給料の両方が保証されます

出勤日だけパートナーや実家に協力してもらえるならOK!
勤務日数も2交代なら月9〜10回、3交代なら月17〜18回程度です
ちなみに、夜勤専従の平均月収は「約32〜40万円」です(※夜勤手当などを参考に出した概算)
夜勤専従について詳しく知りたい人は、子育てナースは夜勤専従に向いている!意外な理由と後悔しない転職方法で解説しています
参考:日本看護協会/2022年 病院看護・助産実態調査報告書 P21
【インタビュー】職場を変えずにナース夫婦が仕事と子育てを両立した事例|実例紹介
- 同じ病院に勤務のナース夫婦
- 夫は急性期病棟(3交代制)、妻は回復期病棟(日勤のみの時短勤務)にて勤務中
- 1歳の長女を子育て中

夫婦でナースをしていて、子育てが辛いと思ったことはありますか?

はい、特に最初は大変でした
夫婦ともに不規則勤務だし、子育てとの両立に苦戦していました

長女が生まれた直後は、睡眠不足で仕事にも支障が出そうで…
その当時の職場に限界を感じて、転職サイトを眺める日々でした

そこからどのように改善されたんですか?

まず、院内保育所の申請をしました
夫婦ともに夜勤をしていたので、24時間対応なのは本当にありがたかったです

それと妻には時短勤務になってもらい、お互いの勤務時間をズラしました

特例ですが、同じ病院なので、師長間でシフトのすり合わせをしてもらいました

職場の理解も得られたのですね!

それと、子どもの急な発熱とかで休まないといけない時、子の看護休暇という制度を利用していました

以外と知らない人も多いので「損してますよ!」と声を大にして言いたいですよね

子どものために夫婦で年間10日も休日が増えるは嬉しいです
特に長女が院内保育に行き始めた時期に、毎週のように何かしらの感染症になり休んでいました

子どもって新しい環境に行くたびに感染症をもらいますよね
私も長男の院内保育が始まった最初の2ヶ月は、ほぼ休みました…

その他の制度などもフル活用させてもらいながら何とか乗り切った感じですね

今も院内保育を利用されているんですか?

いえ、今は市の保育園に入り、私が時短勤務になったので送り迎えもできています
夫はフルタイムとして生活費を稼ぎ、私は時短で子どもに関する時間を増やした感じです

今の生活が一番しっくりきてて、妻も子どもが小学校後半になるまでは時短勤務で働くと話しています

あ!うちの病院は中学生になるまで時短勤務を申請できるんですよ
普通は小学生になるまでですもんね

大きい病院だけに子育て支援制度が充実してますね

最後に、同じような悩みを抱える方々へメッセージをお願いします

まずは1人で悩まず、上司や同僚に相談してください!
思わぬ解決策が見つかるかもしれませんし
悩んでもいると周りに知ってもらうだけでも、配慮や気遣いのきっかけになります

あと、職場の制度や環境を積極的に活用したり、子育てナース同士のコミュニティを持っておくことも安心感になりました

なるほどですね、相談したり制度を活用したりと、できることはいっぱいありそうですね
本日は、ありがとうございました
以上がインタビューの内容になります
- 子育て支援制度を活用するなら、今の職場も続けられる
- 病院独自の制度は勤務先に要確認
- 一人で悩まない
職場で利用できる子育て支援制度については、「誰も教えてくれない子育て支援制度6選|ナース夫婦は知らないと損」で解説しています
まとめ:職場を変えなくても看護師と子育てはできる→ダメなら転職も視野に!
今回は「今の職場で仕事と子育てを両立するための行動」について解説しました
具体的な行動は、以下の7つでしたね
- 夜勤免除や勤務固定日を相談
- 雇用形態変更の相談
- 残業時間の見直し
- 子育てしやすい部署に異動希望を出す
- 院内保育や託児所の活用
- 同じ境遇の同僚に相談する
- 仕事も子育てもすべて完璧を求めない
これらを取り入れるだけでも、格段に子育てがしやすくなりました
また、以下のメリットを感じれたのもオススメできる点です
- 転職せず、慣れた環境で働き続けられる
- 福利厚生や退職金制度の継続ができる
- 今の職場が子育てと両立しやすいことに気づく
今の職場で仕事と子育てが両立できるなら、これ以上コスパの良いことはありません
それでも今の職場では両立が難しいなら、手っ取り早く転職しましょう
看護師転職エージェントなら短時間で効率的に転職できます
転職エージェントの具体的な活用法については、転職で落ちたことのない子育てナース解説|看護師転職エージェントの活用法11選で解説しています