もう悩まない!看護師が円満退職するためのコツ8つと退職までの流れ5ステップ
こんにちは!トラカン先生です!今
回は〇〇についてまとめました!
退職の話を切り出して気まずくなるのが怖い
もし上司に引き止められたら、心が揺らいでしまいそう
退職日までが気まずそうで、なかなか言い出せない
こうなったら嫌だな〜って想像ばかりが膨らんで、なかなか言い出せませんよね
そこで今回は今の職場を円満退職するためのコツについてお話しします
- 円満退職にするコツと注意点
- 上司を納得させるための退職理由
- 退職までのスケジュール
コツを押さえて退職の意向を伝えるだけで、退職まで嫌な気持ちで過ごさなくて済みます
この記事をきっかけに、退職に関する不安はすべて解消しておきましょう!
子育てナースが円満退職する8つのコツと注意点
退職日を迎えるまで気まずい日が続くのは、精神的に辛いです
「円満退職できれば…」と誰もが思いますが、簡単にできれば困りません
そこでこの章では、円満退職する8つのコツをお伝えします
- 退職の意向を伝えるのは直属の上司が最優先
- 退職時期に配慮する
- できるだけ早く退職の意向を伝える
- ポジティブな退職理由にする
- 退職日を書面に残す
- 業務の引き継ぎについて考えておく
- 事務手続きについて確認しておく
- 奨学金の規約を確認する
コツ1:退職の意向を伝えるのは直属の上司が最優先
退職の意向を伝える順序は、直属の上司→同僚の順にしましょう
直属の上司とは「看護部長」や「看護師長」のことです
退職日に向けて業務分担や病院側と調整できるのは上司だからです
特に子育てナースの同僚間に話すと、上司に話す前に噂が届く可能性があります
上司としては退職意向を伝えられるまでモヤモヤした気持ちになります
私の同僚も「〇〇さん(他のスタッフ)から聞いたんだけど…」と師長から切り出されて気まずかったと話していました
退職の意向を聞き、手続きを進められるのは直属の上司だけです
退職手続きをスムーズに進めるためにも、まずは直属の上司に相談しましょう
コツ2:退職時期に配慮する
時期に配慮して退職日を決めるのも大切です
オススメの退職時期は3月末です
理由は
- 年度末でキリが良いから
- 4月から人員の補充が見込めるから
- 4月転職なら新しい職場にな馴染みやすいから
年度末まで勤務するため、退職までの印象が良くなります
早い時期から退職の意向を伝えておけば
4月以降の欠員も回避できるでしょう
転職を理由に辞めるなら、4月転職との相性も抜群!
4月転職なら研修や教育などの受け入れ体制が充実しており
転職先でもスムーズに働き始められるでしょう
コツ3:できるだけ早く退職の意向を伝える
翌年の人事で上司が困らせないためにも
退職の意向を伝えるなら早いに越したことはありません
退職の意向を伝えるのは遅くなると、最悪、翌年は欠員で回さなければいけません
人手不足の職場は非常に忙しく、残されるスタッフからの印象も悪くなります
また、伝えるタイミングも重要です
忙しい時間帯だと退職話を流されたり、忘れられたりすることも…
そのため
面談時間を作ってもらい、落ち着いて話せる環境作りをするのも大切!
私は退職意向を一言伝え、その後に改めて面談日を設けてもらいました
大切な話だからこそ、落ち着いて話せる環境は欠かせません
コツ4:ポジティブな退職理由にする
職場や人間関係のようなネガティブな退由ではなく
キャリアアップなどのポジティブな理由を伝えましょう
例えば
本音は今よりも子育てに理解のある職場への転職だとしても
上司に伝える退職理由は、キャリアアップのためとしておくのが無難です
ポイントは、次の3点です
- 上司に納得してもらいやすい
- 上司や同僚を不快な気持ちにさせない
- 退職日までも気持ちよく働きやすい
本当の理由を絶対に伝える必要はありません
時には臨機応変に対応することも大切です
コツ5:退職日を書面に残す
上司と相談して退職日を決まったら、必ず書面に残しましょう
書面に残しておけば、後々に退職の意向を言った言わない問題になりません
施設看護師の友人は、退職の意向を口頭だけで伝えたため後々トラブルになったと話していました
また、退職日が決まれば、上司やあなたにとってもスケジュールが立てやすくなります
例えば
- 上司:次年度の人員や退職までのシフト
- あなた:転職スケジュールや退職の準備
退職日を早めに伝えて書面に残せば
上司・あなたの両者が退職に向けてスムーズに進められます
コツ6:業務の引き継ぎについて考えておく
業務の引き継ぎも計画的に進めておかなければいけません
具体的な内容は
- チームリーダー業務
- 委員会
- 看護研究や研修
特に病院や病棟内で担当者があなただけの仕事については
後任者が困らないように手順書や資料を用意しておきましょう
引き継ぎ期間は最低でも1ヶ月は設けておきましょう
後任者が業務を理解できるように丁寧に伝えるまでが、業務の引き継ぎです
コツ7:事務手続きについて確認しておく
退職日が決まったら、事務手続きについても早めに確認しましょう
退職日の受け渡しについては
本記事「【最短5ステップ】退職するまでのスケジュール」で解説しています
また、退職届は退職の何日前まで提出しなければいけないかも確認しましょう
事務手続きには時間がかかるため、1〜2ヶ月前に提出しなければいけない職場が多いです
コツ8:奨学金の規約を確認する
奨学金の規約を確認しなければいけないのは「お礼奉公中の人」です
奨学金の返済を免除してもらう代わりに、卒業後に病院で一定期間働く制度のこと
この期間中に退職を申し出ると「退職禁止」「違約金が発生する」などの理由で引き止めるのは、労働基準法違反なので注意しましょう
退職はお礼奉公中でも退職できます
しかし、残りの期間で返済予定の奨学金については
退職時に一括請求される可能性が高いです
【例文あり】子育てナースが上司を納得させる前向きな退職理由3選
退職の意向を伝えるなら、上司を納得させる前向きな理由が必要です
なぜなら、「辞めたいと思ってて…」などの曖昧な理由だと
上司に引き止められてしまう可能性が高いからです
この章では、上司に退職退職を認めてもらいやすい理由についてお話しします
- キャリアアップ
- 通勤距離
- パートナーとの仕事の兼ね合い
- おまけ:伝えない方が良い理由
理由1:キャリアアップ
上司を納得させる退職理由の1つ目は「転職によるキャリアアップ」です
ポイントは
- 今の職場では実現できないキャリアに挑戦すること
- すでに転職先は決まっていること など
引き止める余地のない理由だとベスト!
逆にキャリアアップのイメージが曖昧だと
それってうちの病院でもできるよ
キャリアアップできる時期までは子育て優先で働いてもいいから
などの引き止められるかもしれません
【例文】
訪問看護師に興味があり、キャリアアップのため転職を考えています。
これまでの経験を活かしつつ、より患者さんに寄り添った看護をしたいと考えたからです。医療的な関わりだけでなく、退院後の患者さんの生活をサポートできる看護をしてみたいと考えています。
理由2:通勤距離
2つ目の上司を納得させる退職理由は「通勤距離」です
さすがの病院も立地問題を言われるとが対処できません
子育てナースが職場に重視することの1つに、自宅・職場・保育園の動線があります
動線が短くなると、以下のメリットがあります
- 動線が短く通勤時間が少ない
- 保育園の迎えで子どもを待たせない
- 夕食を作る時間が確保できる
動線を理由に退職の意向を伝えるなら、以下の例文を参考にしてください
【例文】
日頃から時短勤務や夜勤免除など配慮していただき、とても感謝しています。ただ、今回自宅から近い病院へ転職したいと考えています。
理由は、通勤時間が長いことです。保育園の送迎も含め、体力的に限界を感じています。ご迷惑をおかけしますが、今は子育て中心の働き方を優先したいと考えているため、ご理解いただけますと幸いです。
理由3:パートナーとの仕事の兼ね合い
3つ目の上司を納得させる退職理由は、自分以外の人が絡むことをアピールするです
例えば
- パートナーの仕事の都合で生活を維持するのが難しい
- 夫婦で相談して家庭での役割分担をすることになった など
第三者を登場させると、上司から引き止められる確率をグッと下げられます
【例文】
夫の不規則な勤務体制に合わせて、家庭での役割を調整する必要が出てきました。子どもの成長に合わせて、より子育てに時間を割ける働き方にしたいと考えています。
おまけ:伝えない方が良い理由
人間関係や職場環境への不満を理由に退職を申し出るのはNGです
理由は
- 上司や同僚からすると気持ち良い理由ではないから
- 異動や改善策を提案される可能性が高いから
人間関係や職場環境への不満を理由にすると
退職まで同僚のスタッフと気まずい感じになります
退職理由一つで退職までの過ごしやすさも変わります
そのため、上司の気持ちに配慮した理由にするのも大切ですね
【最短5ステップ】退職するまでのスケジュール
円満退職をするなら、まずは一般的な退職までの流れを理解しておきましょう
基本的には、以下の5ステップで進められれば間違いありません
- 就業規則を確認する
- 上司に退職の意向を伝える
- 退職日の決定と退職届を提出する
- 業務を引き継ぐ
- 退職
ステップ1:就業規則を確認する
退職の決心をしたら、まずは就業規則を確認しましょう
退職届を出してから退職日までの期間は、病院ごとに違います
病院によっては「2〜3ヶ月前」に退職の意向を伝えるなければいけません
一方、法律では「退職の申し出から2週間で退職が成立する」と定めれています
しかし、業務の引き継ぎやシフトの調整などを考えると現実的ではありません
また、手続き期間を考えると、早めに退職の意向を伝えるメリットはあります
後々にトラブル防止のためにも
就業規則に沿って、計画的に退職手続きを進めるのが大切です
ステップ2:上司に退職の意向を伝える
就業規則の期間に従って、上司に退職の意向を伝えましょう
退職完了までの道のりで最も緊張するステップです
退職の意向を伝える相手は、師長や看護部長など直属の上司です
噂で上司に退職の話が伝わるのだけは避けたいところです
定期的な面談や意向調査があるなら、そのタイミングで伝えられるとスムーズです
もし転職先がすでに決まり、時期迫っているなら早めに伝えましょう
上司が怖くて退職を切り出せない時の対処法は
本記事の「退職時によくある3つのトラブルと事前の対策」で解説しています
ステップ3:退職日の決定と退職届を提出する
上司に退職の意向を伝えたからといって、退職手続きが進むわけではありません
業務の引き継ぎや有給休暇の消化を考慮して、正式な退職日を決めましょう
そして、退職日は退職届を提出して初めて受理されます
退職届のフォーマットは各職場であるものを利用しましょう
ちなみに、退職願と退職届の違いは知ってますか?
退職願とは「退職したい」という単なる希望で、退職届とは「退職します」という宣言です
つまり、退職願だと退職はできません
退職願は撤回できますが、退職届は一度受理されると撤回が効かないので注意しましょう
ステップ4:業務を引き継ぐ
退職日に合わせて計画的に業務の引き継ぎをしましょう
不規則な勤務であり、後任者と勤務が合わない可能性もあるため、早め早めの行動を心がけましょう
業務の引き継ぎで意識する点は、退職後に業務に支障がでないことです
資料をまとめたり、手順書を作成したりするなど、後任者への配慮も必要です
ステップ5:退職
業務の引き継ぎが終わったら、あとは退職日を迎えるのみです
退職日が近づいたら、荷物の整理・ロッカーの掃除をしましょう
最終日にロッカーの鍵や看護服などの備品を返却するのも忘れずに!
退職当日はお世話になった部署やスタッフに挨拶回りをします
勤務の関係上、会えない人には事前に挨拶を済ませておくとGoodです
菓子折りを持参するなら、一言メッセージを添えると印象が良いでしょう
退職当日に返却するもの・受け取るものについては、以下の表をご覧ください
退職日に返すもの | 健康保険証 職員証・職員バッジ ユニフォーム 機密資料 ロッカーの鍵 セキュリティカード など |
退職日に受け取るもの | 離職票 源泉徴収票 雇用保険被保険者証 年金手帳 など |
退職時によくある3つのトラブルと事前の対策
退職手続きが上手く進むかは職場の雰囲気や状況により異なります
一方で、退職時によくあるトラブルを知っておけば、事前に予防したり、スムーズに対処したりできます
- 上司が怖くて退職を切り出せない
- 引き止められて気持ちが揺らぐ
- 有給休暇を消化させてもらえない
トラブル1:上司が怖くて退職を切り出せない
退職について話を切り出しにくい気持ち、すごくわかります
何かきっかけがあれば勢いに任せて話を切り出せますが
通常勤務の流れではなかなか話す機会も作れません
ましてや
上司が怖い人なら萎縮して到底退職の話を切り出すのは難しいでしょう
事前にできる対策として
- 退職理由や時期をはっきりしておく
- 業務の引き継ぎの計画を考えておく
- 退職時期に余裕を持たせる
これらの準備をした上で、穏やかな勤務の日に話を切り出しましょう
それでも威圧的な態度で、聞く耳をもってもらえないなら
- 人事部や総務部などの部署に退職の意向を伝える
- 退職代行を利用する
などの対処法があります
私は朝の申し送りで上司と喧嘩した勢いで退職宣言しました
4月3日だったので、退職までの1年間は少し気まずかったです
みなさんは退職意向の伝えるタイミングや伝え方に気をつけてくださいねw
トラブル2:引き止められて気持ちが揺らぐ
上司に引き止められて気持ちが揺らぐ人も多いです
気持ちが揺らぐ原因は、退職理由がぼんやりしているからです
人手不足やあなたに依存する職場では、退職すると業務が滞るため
納得できる退職理由がないと上司が困り、引き止められます
明確な理由については
本記事「【例文あり】子育てナースが上司を納得させる前向きな退職理由3選」で例文とともに解説しています
また、以下の行動をして退職の意向を伝えた後も引き止められる可能性が減ります
- 退職手続きの進捗状況を小まめに確認する
- 看護部長にも退職の意向を直接伝えたいと話す
- 退職届を早めに提出しておく
それでもしつこく退職を渋られるなら
最終手段として、労働基準監督署に相談すると伝えましょう
さすがに労働基準監督署まで出されると、退職の意向を飲まざるを得ません
企業が労働法を守っているかを調査・指導し、労働者の権利を保護する厚生労働省の機関のこと
トラブル3:有給休暇を消化させてもらえない
年末年始や夏季休暇、人員不足などを理由に
残りの有給休暇を消化させてもらえないのは、退職する看護師あるあるです
一方で、有給休暇の消化は労働者の権利であり、病院側は請求を断ることはできません
仮に師長に有給休暇の消化を取り合ってもらえないなら
看護部長や副部長などさらに上の役職の人に直接相談しましょう
ただし
あなたが退職することでスタッフが減り、周りの同僚に負担をかけるのも事実
円満退職したいなら自分の権利ばかり主張せず
スタッフの少ない時期を避けて退職するなどの配慮は必要でしょう
退職・転職状況の現状について
看護師の離職率は「11.6%」であり、単純計算でも10人に1人がやめている計算です(※1)
転職経験のある看護師は「50.5%」(※2)であり、平均転職回数は「3回」です
詳細は以下の表(※2)です
転職経験の回数 | 割合 |
---|---|
1〜2回 | 50.3% |
3〜4回 | 34.7% |
5〜6回 | 10.9% |
7回以上 | 4.2% |
つまり、ライフステージに合わせて転職するのは珍しくはないとわかります
参考1:日本看護教科/2022 年 病院看護・助産実態調査 報告書 P7
参考2:日本看護協会/2021年 看護職員実態調査
トラカンが円満退職するために退職前に意識したこと
円満退職のコツに加えて、トラカンが退職前にして良かったと感じたことを紹介します
正直、これができるかできないかで円満退職できるか決まるとっても過言ではありません
誰にでもできる方法なので、ぜひ参考にしてください!
1. いつも以上に感謝を伝える
円満退職をしたい人は、いつも以上に感謝の気持ちを伝えましょう
感謝を伝えられて嫌な人はいません
意識的に感謝できれば、あなた自身の印象も上がり
人間関係も良好のまま退職日を迎えられます
例えば
これまでの指導や支援、退職に伴う業務の引き継ぎやシフト調整などの場面で
いつもよりも丁寧に感謝できればポイントUPです
2. 皆がやりたくない仕事を率先してする
意識的に感謝を伝えるだけでなく
同僚から感謝を伝えられるように振る舞うことも重要です
そこで、皆がやりたくない仕事を自ら率先してしましょう
例えば
- いつもより多くナースコールを取る
- 面倒な雑務は誰よりも早く済ませる
などができれば、同僚から喜ばれます
また、周囲の負担を軽減し、職場全体に良い印象を与えられます
最後まで責任感を持って働く姿勢は、同僚からの信頼につながります
退職するまでは職場の一員であることを忘れず、できる仕事を精一杯参加しましょう
まとめ:円満退職ができるかはあなたの対応で決まる
今回は「看護師の円満退職」について解説しました
本記事でお伝えした8つのコツを抑えるだけで
円満退職できる確率はグッと上がります
- 退職の意向を伝えるのは直属の上司が最優先
- 退職時期に配慮する
- できるだけ早く退職の意向を伝える
- ポジティブな退職理由にする
- 退職日を書面に残す
- 業務の引き継ぎについて考えておく
- 事務手続きについて確認しておく
- 奨学金の規約を確認する
最後に、今回の内容をおさらいしておきましょう
- 上司の納得できる退職理由にすること
- 退職までの流れやトラブルがわかれば、スムーズに退職日を迎えられる
円満退職のためには、早めの行動、順序立てて退職手続きを進めなければいけません
退職の流れやトラブルを抑えておけば、退職手続きを滞りなく進められるでしょう
また、退職手続きを進めるためには、病棟スタッフや上司、事務など多くの人の協力が必要です
その人たちへ感謝の気持ちを忘れず、退職日を迎えましょう!
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