誰も教えてくれない子育て支援制度6選|ナース夫婦は知らないと損
こんにちは!
看護師10年目でナース夫婦、2児の子育て奮闘中のトラカン先生です
早速ですが
ナース夫婦が仕事と子育てを両立しようと思うと、どうしても心身の負担が増します
仕事の負担を減らして子育て優先にしたいと思っても
その手段がない
子育て支援制度に詳しくない
忙しくて職場の事務に聞きに行く暇がない
こんな悩みを抱えたまま、ただただ現状維持で我慢している人はいませんか?
そんなナース夫婦へ向けて、今回は
- 子育てナース夫婦が利用すべき子育て支援制度6選
- 制度と合わせて知っておきたい看護師の6つの雇用形態
について解説します
今の働き方に限界を感じているなら、制度の活用や雇用形態の変更は必須!
制度をフル活用して、常勤・嘱託職員・フルタイムと様々な働き方を試した私が解説するので信憑性もあるかと!
子育てナース夫婦にとって具体的にどのようなメリットがあるかもわかるので、ぜひ最後まで読んでみてください
子育てナース夫婦が利用すべき職場の制度6選
職場の子育て支援制度を利用しないのは損です!
しかし、黙っていても誰も教えてくれません
そこでこの章では、ナース夫婦は利用すべき子育て支援制度について紹介します
- 時短勤務(短時間勤務制度)
- 深夜業(夜勤)の制限
- 所定外労働(残業)の免除
- 時間外労働(残業)の制限
- 育児休業
- 子の看護休暇
制度1:短時間勤務(時短勤務)
短時間勤務制度(時短勤務)とは、1日の所定労働時間を原則として6時間にする制度です
別名「育児短時間勤務制度」とも呼ばれます
通常勤務は8時間勤務なので、2時間の余裕が生まれます
子育てナースなら保育園の送迎や食品の買い出しなど、仕事と子育ての両立をしやすくなるね
利用期間は勤務先の病院により異なり、中には小学校に入学以降も制度を継続できる場合もあります
日本看護協会も普及に力を入れる制度だよ
具体的な活用方法については、こちらの記事をどうぞ▼
制度2:深夜業(夜勤)の制限
深夜業(夜勤)の制限とは、小学校に就学前の子どものいる場合、夜勤免除の申請ができる制度です
ここで言う夜勤とは「午後10時〜午前5時まで」です
ただし、以下の場合は申請が通らない可能性があるため注意しましょう
- 雇用期間は1年未満
- 週の所定労働日数が2日以下
夫婦ともにナースの場合、夜勤が被ってしまうと子どもを見る人がいません
こんな事態を避けるためにも、深夜業(夜勤)の制限を活用する価値は十分あります
具体的な活用方法については、こちらの記事をどうぞ▼
制度3:所定外労働(残業)の免除
所定外労働(残業)の免除とは、規定の労働時間を超えた労働を免除するよう病院側に請求できる制度です
3歳未満のお子さんを育児する両親が対象です
1回の請求にて適応期間は「1ヶ月〜1年未満」になります
命を預かる仕事だけに途中で他のスタッフに任せて帰るのは心苦しいもの
しかし、こちらの制度を利用しておけば、周りのスタッフからも「〇〇さんは××時間までに帰る人」と認知してもらいやすくなります
また、事前に業務量を調整してもらいやすくなります
次の「制度4:時間外労働(残業)の制限」と合わせて確認しておくと
残業についてより詳しく理解できます
制度4:時間外労働(残業)の制限
時間外労働(残業)の制限とは、制限時間を超えるような時間外労働をさせないように病院側に請求できる制度です
小学校就学前の子どもがいる両親が対象であり
制限時間は「1か月24時間、1年150時間」です
所定外労働(残業)の免除と同様に、適応期間は1界の請求で「1ヶ月〜1年未満」です
具体的な活用方法については、こちらの記事をどうぞ▼
制度5:育児休業
育児休業制度とは、職場に申請することで育児休業が取得できる制度です
1歳未満の子どもを育てる親が対象です
ただし、以下の場合は申請が通らない可能性があるため注意しましょう
- 雇用期間は1年未満
- 週の所定労働日数が2日以下
原則、子どもが1年6ヶ月になるまでの期間まで取得できます
保育園に入園できないなど正当な理由があれば、子どもの年齢が2歳になるまで取得可能です
具体的な活用方法については、こちらの記事をどうぞ▼
制度6:子の看護休暇
子の看護休暇とは、子どもの風邪や怪我の看護、予防接種や健康診断などで取得できる休暇制度です
小学校就学前の子どもがいる両親が対象であり
お子さん一人につき年間5日の休暇が取れます
急な発熱や2歳までは予防接種の嵐だから助かりますね
ただし、以下の場合は申請が通らない可能性があるため注意しましょう
- 雇用期間は1年未満
- 週の所定労働日数が2日以下
具体的な活用方法については、こちらの記事をどうぞ▼
看護師の6つの雇用形態|働き方を見直せば子育て優先の生活に
子育て支援制度と合わせて知っておきたいのが、働き方(雇用形態)です
看護師と子育てを両立するなら、どんな働き方がベスト?
どんな働き方があるかわからないから現状維持で…
でも、今の状態には限界を感じている
看護師と子育てを両立するナース夫婦は、常に働き方をどうすべきか悩み続けています
私も以前は夫婦で常勤ナースだったので、同じように悩んでいました
そこで働き方に選択肢を持てるように、看護師の6つの雇用形態を紹介います
- 正職員
- アルバイト・パート
- 派遣社員
- 契約職員(有期労働契約
- 嘱託職員
- 短時間正職員
正職員
正職員とは、勤務先から正規に無期雇用契約をした働き方です
「常勤ナース」と言われる人が正職員にあたります
給料やボーナスが保障されている上に、育児・看護休暇などの福利厚生が手厚いのが特徴です
一方で、夜勤や変則勤務などをしなければいけません
メリット | ・子育ての経済的基盤が安定する ・子どもの病気や予防接種などのための休みが確保されている ・育児がひと段落した後からでもキャリアアップが十分可能 |
デメリット | ・子どもと過ごす時間が減る ・子育てとの両立は想像以上に過酷 ・常に疲労困憊 |
ナース夫婦が仕事と子育ての両立に悩む主な理由は、夜勤勤務があるためです
そのため、子どもが小学生に就学したり、パートナーが日勤だけだったりするなら、正職員の継続もできます
ナース夫婦だと両方とも正職員で子育ては厳しかったよ
特に夜勤が被った時の1日のスケジュールは想像を絶します
子育て常勤ナース夫婦の1日のスケジュールは、こちらの記事をどうぞ▼
アルバイト・パート
アルバイト・パートとは、正職員よりも少ない時間で勤務する働き方です
「非常勤ナース」と言われる人がアルバイト・パートにあたります
勤務日は「月〜木曜日まで」、勤務時間は「8:30〜15:15まで」など、働く日時が決められているのが特徴です
一方で正職員に比べて給料は減ります
メリット | ・生活リズムは一定であり、子育てとの両立がしやすい ・残業が求められにくいため、仕事とプライベートのメリハリがつく ・研究や研修などを強要されない(休日に研究のため出勤などはない) ・育児がひと段落した後からでもキャリアアップが十分可能 |
デメリット | ・給料が減るため、子育てに必要なお金をパートナーに依存しなければいけない ・正職員に比べて福利厚生が劣る ・キャリアアップしづらい |
経済的な基盤はパートナーに任せて、子育ての時間を確保したい人におすすめの働き方と言えます
私は今まさにこの働き方で、保育園の送迎や休日子どもとお出かけなどしやすくなりました
給料や今後のキャリアアップを考えると不安要素もありますが
子どもの成長を見守る貴重な時間を確保したいなら、アルバイトやパートタイムという働き方も選択肢の一つです
派遣社員
派遣社員とは、派遣会社の社員として派遣先(勤務先)の病院で勤務する働き方です
給料は派遣会社から支払われ、派遣社員として雇用は最長3年になります
派遣会社が派遣先を探してくれること、仕事内容に関する支持は検索の病院に従うことが特徴です
メリット | ・子育てと両立しやすい働き方を相談しやすい ・子育てと仕事で忙しくても働く場所を確保できる ・実際に働いてみて合わなかったら即変更できる |
デメリット | ・仕事と子育てのリズムが安定してきた頃に職場が変わる(最長3年) ・短期間採用だと社会保険は入れない ・病院よりも介護施設やクリニックがメインになる |
ただし、この先も子育てを同じペースでしたい、環境変化に弱いなどの人には向いていません
私の知人は「産業看護師」「休日診療所」「クリニック」の3本柱で派遣社員をしています
正職員をしているとあまりに耳にしない働き方なので、選択肢を増やす意味でも知っておいて損はありません
契約職員(有期労働契約)
契約職員(有期労働契約)とは、労働期間を定めて労働契約を結ぶ働き方です
勤務先の同意があれば、契約更新もできます
一方で正職員よりも福利厚生や賞与面で劣り、契約更新ができないと再就職先を見つけなければいけません
メリット | ・勤務時間の柔軟性が高く、子どもの成長に合わせた働き方ができる ・正社員よりも責任が問われにくいため、仕事面でのストレスが少ない ・育児支援制度(育児短時間勤務、時間外労働の制限など)を利用できる ・子育てがひと段落したタイミングで、正社員として再雇用されることもある |
デメリット | ・給料が安定しないため(急に契約終了することも) ・子育ての経済的基盤が不安定になる ・育児・看護休暇などの福利厚生が正職員よりも劣る |
子どもの成長に合わせて勤務日時を調整したい、いずれは正職員になりたい人に向いている働き方です
契約職員
嘱託職員とは、定年退職した看護師が同じ病院や施設で再雇用される働き方です
ただし、看護師の場合は「嘱託職員(契約社員)」としての求人もあるため、必ずしも定年退職した職場ではありません
これまで勤めた職場で嘱託職員として再雇用されるなら
メリット | ・職場環境の変化によるストレスがないため、子育てに集中できる ・勤務時間の柔軟性が高く、子どもの成長に合わせた働き方ができる ・有給休暇が付与されるため、子どもと過ごせる時間を確保しやすい |
デメリット | ・正職員よりも給与水準が低いため、経済的に安定しない ・正職員と同じ業務内容でも待遇に差がある ・社会保険の加入条件が限定的 |
今は子育てに専念するため、職場変更によるストレスは避けたいなら、嘱託職員はおすすめです
私も元職場の嘱託ナースとして働きました
勤務時間や日数なども柔軟に対応してもらえ、外来勤務ということで夜勤もありませんでした
短時間正職員
短時間正職員とは、勤務時間・日数を調整しながら正職員として勤務する働き方です
詳しい内容は、前章にて解説しています
制度活用や働き方の変更とともに「転職」もアリ!
転職する最大のメリットは、これまで紹介した制度と雇用形態を一から自分で選べることです
それによって
- 子育て中心の生活へ向けて一気に変えられる
- 自分の強みを活かして転職するため、仕事始めのストレスが少ない
転職活動をするだけならリスク0ってものポイントだね
今の職場で制度も雇用形態もすべて利用しようと思うと、どうしても周りの目や職場の意向により思い通りに進められません
一度は制度の申請や雇用形態の変更など相談をした人も
育児休暇は使っても良いけど、常勤ナースのままでいてほしい
フルタイムパートになっても良いが、早出や遅出は込みの勤務体制
そもそも病棟が忙しすぎれ育児休暇やパートタイムナースにしてあげられない
こんな返答をされた経験はありませんか?
職場での自分の立場や仕事のしやすさを考えると一気に変わるのは難しいよね
一方、転職なら自分の条件に合った職場を探せます
看護師は引くて数多であるため、職場選びで困ることはありません
職場に選ばられるのではなく、私たち看護師が職場を選ぶ立場にあります
転職も視野に入れたいなら、こちらの記事が役立ちます▼
まとめ:制度の活用と働き方を見直して、子育て優先ナースになろう!
今回は「誰も教えてくれない子育て支援制度」について解説しました
制度や働き方を見直すだけで、格段に子育てをしやすくなるイメージはついたのではないでしょうか?
そして、そのイメージを現実にするための知識は、すでに皆さんに備わっている状態です
あとは行動するか、しないかの違いです
今、子どもとの関わりに満足できていないなら、一度職場に相談してみましょう
特に制度は申請手続きの手間さえクリアしてしまえば、その後は何もしなくてOK!
ほんの少しの手間で、子どもと過ごす時間が増えたり、夜一緒に寝てあげたりできる生活を手に入れられると思えば、安いものです
それでもダメなら転職も選択肢の一つです
時間や労力をかけずに、子育てに理解のある職場に転職したいなら、こちらの記事をどうぞ▼
トラカンブログではこのような情報を発信しているので、是非今後も参考にしてもらえると嬉しいです!