【法的根拠あり】子育てナースが知りたい夜勤免除|申請条件3つと却下時の対処法


こんにちは!トラカンです!
今回は「夜勤免除の申請に必要な3つの条件」についてまとめました!

夜勤免除ってどんな人は申請できるの?
同僚に迷惑になるのではないかと心配…

子どもが小さいなら夜勤免除できますよ
でも、同僚に迷惑がかかると思うと申請に踏み切れない気持ちもわかります
こんな悩みを解決するために、本記事では以下の内容を解説します
- 看護師が夜勤免除される3つの条件
- 夜勤免除が却下される条件と具体的な対処法
- 夜勤免除をして良かったエピソード
最後まで読めば、滞りなく申請ができ、希望の時期から夜勤免除をしてもらえます
同僚に夜勤免除を受け入れてもらうちょっとしたテクニックも紹介するので、ぜひご覧ください
看護師が夜勤免除される3つの条件
看護師が夜勤免除される3つの条件は、以下の通りです
- 未就学児の子どもがいる
- 要介護の家族を介護している
- 妊娠している
こちらの条件に該当することが申請の絶対条件です
補足として、未就学児とは小学校入学前の子どものことです
仮に未就学児ではないが子どもがいたり、妊活のためだったりするなら、一度事務に相談してみましょう!
ただし、夜勤中に保育できる家族がいる場合は、未就学児がいたとしても免除対象外になるので注意です
【朗報】実は子どもが小学生でも夜勤免除してもらえる?
夜勤免除は原則未就学児の子どもがいる人だけです
しかし、以下の条件に当てはまれば、小学校卒業まで延長できます
- 会社独自の制度
- 労使間の合意
- 配慮義務
勤務先によっては、夜勤免除に会社独自の制度を設けている場合があります
夜勤免除は難しいにしても、回数や時間の相談・調整をしてもえるかもしれません
また、個別の事情を考慮して、労働者ごとに柔軟に対応してもらえることも!

まずは上司や管理者に夜勤免除について相談するとともに、勤務先の制度の状況を確認しましょう
夜勤免除で同僚に迷惑をかけないか心配です…
夜勤免除で同僚に迷惑をかけてしまうのでは…?と気にする必要はありません
記事の冒頭でもお伝えしたように、夜勤免除は子育てナースの権利です

とは言っても、やはり夜勤免除を申請するハードルは高い…

それなら休憩中の何気ない会話の中で夜勤免除について先輩に相談しておきましょう
唐突に「来月から夜勤免除になります」と言われるよりも
普段から夜勤と子育ての両立の両立に悩んでいる人は夜勤免除されるのとでは
受け入れやすさが違います
また、夜勤免除の期間についても伝えのも良いでしょう
いつまで夜勤免除が続き、欠員で働かなければいけないかわからないのは
同僚としても辛いですよね
夜勤免除が却下される理由|最短でいつ免除されるかも解説

夜勤免除が却下されることってあるの?
却下される条件があれば事前に知っておきたい
せっかく申請しても却下されては無駄足です
この章では、以下の2点について解説します
- 夜勤免除が却下される理由
- 却下後に夜勤免除されるまでの最短期間
夜勤免除が却下される理由
以下の条件に当てはまると、夜勤免除を却下されす
- 勤続年数が1年未満
- 自分が夜勤中に保育できる家族がいる
- そのほか請求できない合理的な理由がある
特に2つ目の「自分が夜勤中に保育できる家族がいる」は要注!
具体的には、パートナー、もしくは16歳以上の同居人が月4回以上の夜勤(22時~5時)をしていないと、保育できる家族がいないと判断してもらえません
夜勤込みで働いているナース夫婦なら、夜勤4回以上していれば夜勤免除の対象です

夜勤免除してもらいやすいのも、ナース夫婦の強みですね
ちなみに3つ目の「そのほか請求できない合理的な理由がある」とは、以下のことを示します
- 病院規模が小さく代わりのスタッフが確保できない
- チーム医療が崩壊する事態に発展しかねない時
- そもそも夜勤専従に従事している など
これらの条件に該当しないことを確認して申請手続きを進めましょう
参考:日本看護協会/家庭と仕事の両立(妊娠・出産・育児、介護と仕事)
却下後に夜勤免除されるまでの最短期間は?
雇用期間が1年未満で却下された場合は、1年以上になれば再度申請できます
ただし、申請時点で3歳未満のお子様がいることが条件です

もちろん夫婦どちらか一方が月4回以上、夜勤をしてい流のは大前提です
夜勤免除を却下された時の3つの対処法|どうしても夜勤が難しい人向け

夜勤免除は却下されたものの、現実問題、子育てと夜勤を両立できない…
こんな状況の人もいます
こんな人ができる対処は、以下の3つです
- 日勤のみの部署に異動希望を出す
- 労働局に相談する
- 転職する
ご自身に合った方法を試してみてください!
対処法1:日勤のみの部署に異動希望を出す

転職はしたくないけど、夜勤はできるだけしたくない
そんな人は部署異動の希望を出しましょう
異動時期は病院ごとに異なるため、自分の職場の異動時期まで待てるなら有効な手段です
ただし、必ずしも希望の部署に異動させてもらえるとは限りません
日勤のみの部署は、以下の通りです
- 外来
- OP室(待機あり)
- 透析室
- 地域連携室 など
勤務先で日勤のみの部署がなければ、転職一択になります
対処法2:労働局に相談する
労働局とは、雇用者が安心して働けるサポートする国(厚生労働省)の機関です
- 一方的に申請却下された
- 勝手に夜勤が組まれていた
- 申請は権利と主張すると解雇をほのめかされた
これらの場合は、すぐに労働局へ相談しましょう
例えば、第二子を妊娠したけど、夜勤免除してもらいないなどの不当労働の場合は、相談することで改善が見込めます

夜勤による母体や胎児への悪影響を避けるために必要な申請です
申請が却下されたからといって、感情的になってはいけません
労働局に対して「不当な理由」で却下されている状況を冷静に伝え、対処してもらいましょう
参考:厚生労働省/都道府県労働局(労働基準監督署、公共職業安定所)所在地一覧
対処法3:転職する
夜勤免除が通らない職場で、我慢しながら働くのはオススメしません
それよりか、夜勤免除を受け入れてくれる職場に転職した方が、よっぽど早く解決します
夜勤免除を理由に転職すると、こんな良いことがあります
- 夜勤免除の働き方を最短で実現できる
- 転職活動するだけならリスクゼロで済む
ただし、夜勤免除の条件に「勤続年数が1年以上」が含まれるため
転職前に確認しておくことと、夜勤のない職場・部署に転職しましょう

とは言っても夜勤があるかどうかなんて求人からではわからないよ

それな看護師転職エージェントを利用がオススメです
プロのアドバイザーから転職サポートをすべて無料で受けられます
具体的なサポートは、以下の通りです
- 求人探し
- 自己分析や書類作成
- 面接対策
- 転職先への条件交渉
- 転職のスケジュール調整
- 内定・転職後のサポート など
これだけ手厚いサポートが受けられれば、忙しい子育てナースでも比較的スムーズに転職活動を進められます
看護師転職エージェントの活用法については、転職で落ちたことのない子育てナース解説|看護師転職エージェントの活用法11選で解説しています
夜勤免除以外の選択肢|夜勤の少ない or ない職場3選
夜勤免除以外にも、そもそも夜勤の少ない or ない職場で働く方法もあります
例えば、以下の職場なら夜勤はありません
- 総合病院(日勤のみの部署)
- 健診・献血センター
- 介護施設
職場1:総合病院(日勤のみの部署)
総合病院は部署選びの選択肢が広い強みがあります
夜勤が少ない or ない部署に異動させてもらえる可能性も高くなります
- 外来
- OP室(※待機あり)
- 検査室(カテ看など)
- 透析室
- 地域連携室 など
これらの部署なら夜勤はありません
月に1〜3回程度の待機のみのことが多く、パートナーと調整できれば子育てとの両立もできます

私は外来看護師をしており、ほぼ定時で帰れましたよ
通勤時間は35分と遠かったですが、保育園の迎えも余裕でした
他にもカテ看(心臓カテーテル)の友人やOP室に勤務する妹(実は妹もナースです)は
月に1〜3回の待機だけなので、子育てと両立しやすいと話していました
このように夜勤免除以外にも
夜勤の少ない or ない部署へ異動することも解決策の一つです
職場2:健診・献血センター
日勤業務だけの健診・献血センターに転職する選択肢もあります
私の妻がまさにこの例と同じであり、今は1年半以上夜勤をしていません
業務内容も採血や問診などが主であるため、これまでの経験があれば仕事をするのに困らないと話していました

細かい業務についてはその職場で覚えればいいし
基本的には覚えたらルーチンワークです
また、乗り物酔いがないなら健診車や献血車もオススメです
ただし、健診車は訪問先に向かうため、始業時間が6時30分ぐらいです
その分、就業時間は15時30分と早く、保育園のお迎え問題はありません

フルタイムで働けるから給料も高く、モチベーションも上がります
職場3:介護施設
デイサービスなどの介護施設なら日勤だけです
そして、決められたスケジュールで業務をこなすため、残業もありません
緊急入院や急変などのイレギュラーな業務がないたけでも、ずいぶん違います!

夜勤がない上に、退勤が定時通りなら子育てナースが働きやすいですね
また、特別養護老人ホームなど待機のみの働き方を相談できる施設部門もあります
月の待機回数が2・3回なら許容範囲という人も多いのではないでしょうか?

以前見学に行った施設は、求人には「夜勤なし」でしたが、実際は「待機が月15回でした」
そのため、転職前に必ず雇用条件をチェックしましょう
また、今回紹介し職場以外についても、【日勤限定】あなたに合う転職先はどれ?子育てしやすい職場17選と現役ナースの声で解説しています
【インタビュー】子育てナースが夜勤免除をして良かったエピソード
これまでの章で夜勤免除をするまでに必要な知識をお伝えしました
ここからは、夜勤免除を申請した子育てナースの感想をインタビュー形式でお伝えします
申請前後でどのように生活が変化したかイメージできるため、ぜひご覧ください!
エピソード1:休日の過ごし方が変わった事例

夜勤免除を取得されて、お休みの過ごし方は変わりましたか?

はい、本当に大きく変わりました
今までは夜勤明けの休みだと、体が辛くて家でゴロゴロするしかなくて…

具体的にはどんな感じでしたか?

『ちょっと横になるだけ』のつもりが、気づいたら夕方…なんてこともありました(苦笑)

お子さんと過ごす時間を取れなかったんですね?

そうなんです
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした

夜勤免除後はいかがですか?

もう全然違います!
子どもと同じ生活リズムなので、思いっきり遊べるようになりました
子どもと1日出かけると、これまで気づかなかった子どもの成長を見れるので、この働き方にして良かったと思ってます
エピソード2:家族全員の心の安定につながった事例

ご家族との関係面では、変化はありましたか?

はい!
夜勤の時は『ママ行かないで』って泣く子を置いていくのが、本当に辛くて…

そうですよね、お子さんも不安だったですね
私も子どもと夜勤の妻を見送る側だでしたが、気持ちが手に取るようにわかります

そうなんですよね
親子ともにストレスフルでした

夜勤免除後は変わりましたか?

はい、子どもも私も心が穏やかな気持ちで過ごせることが増えました

心理面での変化が大きかったんですね
具体的にはどんな時にそのように感じますか?

そうですね
例えば、自分がイライラしてて、子どもに怒ってしまうなんてことがなくなりました
他にも子どもの話を時間がかかってもいいので最後まで聞いてあげられるようになったことですかね!

子どもの心が安定したなって思うこともありますか?

はい、あります
夜勤免除の生活になってから機嫌良く過ごせる時間が増えたと思います
裏を返せば、私たちの考える以上に夜勤は親子にストレスだったんだなって実感しています
他のエピソードについては、【全国共通】子育てナースの夜勤あるある18選|同じ悩みを抱える仲間を見つけよう!で解説しています
病気を理由に夜勤免除してもらえる?
自分の持病により夜勤免除してもらえる法律は、現在のところありません
しかし、医師に診断書や意見書を作成してもらい職場に提出すれば
夜勤回数を減らす、もしくは夜勤免除をしてもらえる可能性もあります

各職場での就業規則を確認した上で、一度上司に相談してみると良いでしょう
一方で家族(子どもを含む)の持病による介護が必要な状況であれば、夜勤免除の対象です
現在の家庭の状況(要介護者の状態)について職場に説明し、夜勤免除の検討をしてもらいましょう
まとめ:夜勤免除はナースの権利!必要なら今すぐ申請を!
今回は「夜勤免除」について解説しました
子育てと夜勤の両立に限界を感じている一方、無理をして続けている看護師も多いです
そんな方は夜勤免除をしてもらういましょう
看護師のキャリアを諦めず今の職場で働き続けられます
子育てナースが夜勤を続けるのは現実問題難しいでしょう
他にも子育てのしやすい職場を知りたい人は、【日勤限定】あなたに合う転職先はどれ?子育てしやすい職場17選と現役ナースの声の記事も参考にしてくださいね!