希望の保育園に入れない…待機児童問題と子育てナースに残された選択肢とトラカン夫婦の事例紹介


いつまで経っても待機児童…
希望の保育園には入園できず…
希望の保育園や学童に子どもが入れず、頭を抱えているママナースは少なくありません
夜勤やシフト勤務があるからこそ保育園は必須なのに、入園すらできず
譲れない条件もありますが、すべてを叶える施設は見つからずです

結論、そんな状況でも保育園に通わせられる方法はあります
この記事では、希望する保育園に入れず悩む子育てナースでも、保育園を見つけ看護師として働くための具体的な手段について解説します
- 希望の保育園・学童に入れない理由
- 希望の保育園に入れなかった時の選択肢
- 希望施設に入れなかった子育てナースの体験談
最後まで読めば「希望の施設に入れなかった=詰み」ではないことがわかります
入園して仕事と子育てのバランスが取れるので、ぜひ最後までお読みください
【重要】待機児童になっても保育園に通わせる方法はある!
待機児童になっても必要以上に落ち込むことはありません
なぜなら、今の働き方を少し見直すだけで選択肢が広がるからです

私自身も保活に苦戦して職場選びから見直した経験があります
- 院内保育のある病院に転職する
- 託児所つきの施設を探す
これらの方法なら現実的かつ負担も少ないでしょう
待機児童の多くは保育指数が基準に届かないことで起こります
この指数は保護者の就労状況によって決まります
妊娠や出産で一度仕事を離れると、点数が下がりやすくなります
また、パート勤務でもフルタイムよりは低く見られてしまいます
そのため、新たに仕事を探す時期に保育園に入れないケースが多くなります

しかも、保育園は働いていないと入園できません
この状況を考えると、院内保育や託児所のある職場に先に入る方がスムーズです
働きながら子どもを預けられる環境は思っている以上に心強いです
とはいっても保育園に入らせたい方は、本記事「希望の保育園に入れなかった時の3つの選択肢」に解決策を書いています
どうして希望の保育園・学童に入れないの?
希望の保育園・学童に入れない理由は、以下の3つです
- 理由1:地域や時期によっては倍率が異常に高い
- 理由2:子育てナースならではの「譲れない条件」が多い
- 理由3:学童も同様に“空きがない”のが現実
理由1:地域や時期によっては倍率が異常に高い
都心部や学園都市などの人気エリアでは、保育園の倍率が非常に高く、待機児童問題が深刻化しています

私の住む地域も例外ではなく、全国から若い世代が集まります
そのため、第4希望まで提出しても2年以上入園できないケースも…
特に4月以外の途中入園は、退園者が出ない限り枠が空かず、非常に狭き門です
保育指数(保育点数)が高い世帯や兄弟がすでに通っているなら優先されることもありますが、それでも希望どおりにいくとは限りません
実際には、兄弟で別々の園に通うことになり、朝夕2か所に送迎するという話も聞きます
こうした現実が、子育てと仕事の両立をさらに難しくしています
理由2:子育てナースならではの「譲れない条件」が多い
夜勤や不規則勤務のある私たちにとって、保育園選びは働き方と直結する課題です
- 夜間保育や延長保育に対応しているか?
- 病児保育が利用できるか?
- 家と職場の位置関係がどうか?
このあたりはしっかり確認しておくと後がラクですよ!

私は保育園と職場までの動線が短いことだけは譲れませんでした
兄弟で同じ保育園ならまだ調整しやすいですが、別々になると朝からバタバタしがちです

トラカン夫婦も一時的にこの状況で、始業1時間以上前には出発してました
理由3:学童も同様に“空きがない”のが現実
共働きにとって放課後の預け先は大きな課題です
都市部では学童に入りたくても入れないことがあります
キャンセル待ちが続き、春休みや夏休みの予定が立てにくいこともあります
子育てナースは夜勤や変則勤務が多く、「8時~18時」の学童では足りません
また、公立の学童は就労状況で優先度が変わります
- 週40時間以上働く世帯が最優先
- パート勤務はやや不利
- 低学年の家庭は入りやすい
民間の学童は働き方に関係なく利用できますが、費用は高めです
- 公立:月4,000~10,000円
- 民間:月30,000~50,000円
時間の融通が利きくため、子育てナースの中には民間を選ぶ人も少なくありません

我が家も公立希望ですが、状況次第では民間も検討しています
希望の保育園に入れなかった時の3つの選択肢
希望の保育園に入れなかった時の選択肢は、以下の3つです
- 選択肢1:認可外や企業主導型保育園を検討
- 選択肢2:シッター・ファミサポなど「家庭型」の預け先も活用
- 選択肢3:職場に時短勤務やシフト調整の相談
選択肢1:認可外や企業主導型保育園を検討
認可外保育園は、国や自治体の基準を満たしていないため認可を受けていない施設です
企業主導型保育園もその一種で、企業が従業員向けに設置し、国の補助金を受けて運営されています
保育料は比較的安く、地域枠がある園なら一般の家庭でも利用できます

夜勤や不規則勤務があるので、延長保育や柔軟な時間設定がある点は心強いですね
ただし、園によって保育内容や体制が異なるため、事前に見学や説明を受けてから判断することが大切です
選択肢2:シッター・ファミサポなど「家庭型」の預け先も活用

子どもを個人に預けるのに抵抗がある人は、ここは読み飛ばしてかまいません
シッターやファミリーサポートは、保育園の送迎や勤務が長引いた時の預かりに対応してくれます
契約者に時間の余裕があれば柔軟な対応が可能で、子育てナースにとって心強い味方です
ただ、信頼できる人を見つけるまでが難しい面もあります
自治体のファミリーサポート制度は費用が抑えられます
しかし、利用時間が平日7時〜19時までと限られている点に注意しましょう
選択肢3:職場に時短勤務やシフト調整の相談
働き方は「今だけ」と割り切って見直すことも大切です
子育てナースなら時短勤務や夜勤・残業免除の申請ができます
同僚に迷惑をかけるかもしれないと躊躇する人も多いですが、子どものためなら仕方ないことです

先輩ナースに相談すれば状況を理解してもらいやすく、味方になってもらえるかもしれません
また、部署異動や院内保育のある職場への転職も選択肢になります
希望施設に入れなかった子育てナース3つの体験談
この章では、希望施設に入れなかった子育てナースの3つの体験談をお話します
- 体験談1:兄弟で同じ園に入れず、送迎が地獄に…
- 体験談2:学童に落ちたけど、祖父母の力を借りて乗り切った
- 体験談3:院内保育で夜勤込みで働けている
体験談1:兄弟で同じ園に入れず、送迎が地獄に…

上の子と下の子で別々の園に通うことになり、送迎がまさに“地獄”でした
そう語るのは、フルタイム勤務の子育てナースさん
職場とは反対方向の保育園に通いながら、ワンオペで家事・育児・仕事をこなす日々
自分の時間はゼロに限界を感じ、働き方を見直した事例です

保育園の送り迎えはどうされていましたか?

職場と逆方向にある保育園に送迎していて、毎日送迎だけで1時間以上かかっていました

パートナーの協力はありましたか?

パートナーも朝が早く出社するので、基本的にはワンオペでした

仕事のあと、どのような生活でしたか?

仕事が終わってから夕食の買い物をし、迎えに行くと19時前になっていました
そこから夕食を作り、お風呂に入れて、翌日の準備を済ませて寝かしつける毎日でした

自分の時間は取れていましたか?

正直、まったく自分の時間はなくて、復帰しても自己学習をする余裕すらありませんでした

その後、どうされましたか?

数ヶ月この生活を続けて限界を感じ、部署移動を希望しました
外来の時短勤務に変えて、朝の出勤時間を1時間遅らせることで生活が楽になりました
体験談2:学童に落ちたけど、祖父母の力を借りて乗り切った

学童の抽選に落ちたとき、真っ先に思い浮かんだのは“祖父母の力を借りよう”ということでした
そう話すのは、子育てと看護師の仕事を両立するママナースさん
両親のサポートに助けられながら、学童に頼れない期間を乗り越えたといいます
その経験から学んだのは、「全部自分で頑張らなくていい」ということでした

学童の抽選に落ちたとき、どう考えましたか?

まず両親への協力を考えました

ご両親の働き方はどんな状況でしたか?

すでに定年退職していたり、時間に融通が利く働き方をしていたので、頼りたい気持ちが強かったです

その経験から何を感じましたか?

自分で全部を抱え込まないことの大切さを改めて実感しました
体験談3:院内保育で夜勤込みで働けている

待機児童で働けない…そんな日々が続いていました。でも、院内保育のおかげで夜勤込みで働けています
そう語るのは、育児と看護師としてのキャリアアップを両立したいママナースさん
“最終手段”と思っていた院内保育に実際に頼ってみた結果、想像以上のメリットを感じたといいます

待機児童で働けず悩んでいませんか?

はい、私もずっと待機児童でした

院内保育を利用しようと思ったきっかけは?

公立保育園に落ちて、先輩から「院内保育でもいいじゃん!」と言われて考えました

最初はどう思っていましたか?

正直、心のどこかで最終手段というイメージがありました
それに仕事が休みの日は預けられないので、自由度もないですし、「ん〜」って感じでしたね

実際に利用してみてどうでしたか?

すごく良かったですよ

送迎時間はなく、院内PHSで連絡もすぐ取れます
夜勤にも対応してくれ、ママナースの仲間もできて今では大切な相談相手になっています

働き方はどうしていますか?

パートになる選択肢はなく、常勤のまま育児とキャリアアップを両立したいので、院内保育は心強い味方です

子育てにはお金がいりますもんね…
保育園探しをうまく進める3つのコツ
保育園探しをうまく進めるコツは、以下の3つです
- コツ1:とにかく早めに動く!情報収集は妊娠中から
- コツ2:第5希望・第6希望ま考えておく
- コツ3:ママナース同士のネットワークも活用する
コツ1:とにかく早めに動く!情報収集は妊娠中から
入園戦争は情報戦です!
妊娠中から産休中の間に説明会や見学を済ませ、申し込みの時期や条件に備えて対策をしておきましょう
出産後は市役所に相談しつつ、できるだけ早く入園申請を進めてください

私の地域では、翌年春に入園したい人は前年10〜11月に申請開始です

中途入園の審査も毎月行われ、保育指数が高いもしくは家庭の事情などを考慮して審査されます
毎月、落選通知を見つたびにショックを受けていた日々が懐かしいです
でも、待機児童になったからといってすぐに諦めないことも大切です
市役所で保育指数の確認や志望先の順位を相談しておくと、希望の園に入れりやすくなります

私たちは子どもが同じ保育園に入ることにこだわって希望保育園の順位や条件を決めました
結果、1年半かかりましたが無事に入園することができましたが…
コツ2:第3希望・第4希望ま考えておく
希望先を一つに絞ってしまうと入園許可が出にくくなります
どうしても譲れない理由がなければ第3や第4希望まで出しておきましょう
幅を持たせておくことで、状況に合わせて柔軟に対応できます

でも動線第一なんですよね。それ以外には何も希望がなくて…

わかりますよ
でも、保育園に入れなければ働くことすらできないので、どこかで譲歩しないといけないかもしれませんね
コツ3:ママナース同士のネットワークも活用する
情報戦といえば、ママナースのネットワークは想像以上に心強いものです
- 保育園や学童の実情
- 待機児童への対策
- 職場の子育て支援制度 など
子育てナースに必要な情報やリアルな感想を聞けます
また、産休や育休中は職場の人と疎遠になりがちです
一方で、時間には余裕があるため、同僚の子育てナースに会うチャンスでもあります
今のうちにママナースのつながりを持っておくと、復帰後の不安が減りるでしょう

私は第二子を妊娠した時に、上の子の院内保育で仲良くなった先輩とよく会っていました!
同じくらいに妊娠していたこともあり、一緒に保育園や仕事の相談に乗ってもらえました
トラカン夫婦が行った待機児童脱却の方法
結論を言うと、院内保育のある病院に転職しました
第2子の産休を機に一度退職しました
復帰先には困らないと思っていましたが、現実は甘くありませんでした
夫はフルで仕事をしており、保育指数も高いはずなのに入園許可はおりません

学園都市で若い世代が多い町にもかかわらず、保育施設が少ないのも問題ですが…

職場が決まらないと保育指数が上がらず待機児童のまま
かといって職場を決めても必ず入園できるわけではありません
一度退職して新たに復帰を目指す子育てナースは、こうしたジレンマに多く直面しています
私たちは最終的に院内保育を利用できる病院に転職し、公立保育園の入園が決まるまでのつなぎとしました
まとめ:希望施設に入れなくても、選択肢はある
今回は「希望の保育園に入れない…待機児童問題」について解説しました
最後に、この記事のポイントを改めて整理しましょう
まず、希望する保育園や学童に入れないという状況は決して珍しくありません
そのため、子育てや働き方を見直す際には、「希望にこだわりすぎず選択肢を広げる」ことが大切です
院内保育や認可外施設など幅を広げて検討してみてください
- 子どもが安心して過ごせる環境を整えること
- 親が心身に無理なく働ける制度や体制を整えること
- 困ったときには一人で抱え込まず、制度や人・職場の支援を活用すること
この記事をきっかけに「自分に合った働き方と預け方」を少しずつ考えていけると嬉しいです
今回紹介した以外にも、子育てナース真の悩みは色々あります
読者様からいただい悩み相談を中心に、さまざまな悩みを記事にしていこうと思います
ぜひ、他の記事も読んでみてください!





X(旧Twitter)でも共有してくれるとトラカンが喜びます✨