子育てナースなら誰でも育休は取得できる?取得した経験をもとに解説
こんにちは!
看護師10年目でナース夫婦、2児の子育て奮闘中のトラカン先生です
早速ですが
子どもの成長を感じれるのは、今だけ
このように感じている子育てナース夫婦も多いのではないでしょうか?
しかし、夫婦ともに仕事が忙しくて思うように関わってあげられていないと悩むナース夫婦も多いのではないでしょうか?
ママだと保育園の送り迎えや寝かしつけをするだけで精一杯
パパだと夜勤を終えて子どもが寝ている時間に帰宅、朝起きたらすでに保育園
すれ違いの生活が続き
子どもとの時間がない生活が当たり前になってしまうことも…
そこで一つの解決策として育児休業制度の活用が考えられます
この記事では
- 育児休業制度の概要
- 育児休業制度中の給与事情
- 育児休業制度でよくある質問(*子育てナース編)
実際に育児休業を取得したナース夫婦の私たち独自の目線で書いています
そして、育児休業を取得すると
日々目まぐるしく成長する子どもの姿を直に感じられる
家族そろって過ごす時間が確保できる
看護師と子育ての両立や働き方について見直す機会が作れる
こんなメリットがありました!
では、詳しい内容を見ていきましょう!
育児休業制度とは
育児休業制度について
- 育児休業と育児休暇の違い
- 育児休業の対象者
- 育児休業の利用回数と期間(※期間延長申請もできる)
に分けて解説します
子どもと過ごすまとまった休みがほしい人に最適な制度なので
ぜひ、この機会に正しく理解しておきましょう
育児休業と育児休暇の違い
育児休業とは法律によって定められた制度である一方、育児休暇は会社独自の制度です
育児休業
育児休業とは、原則1歳未満の子ども養育するための子育て支援制度のこと
育児・介護休業法という法律によって定められた制度であり
勤務先の病院で就業規則として定められていなくても取得できます
育休と言えば「育児休業制度」のことを示します
病院側は正当な理由がない限り、休業の申し出を拒めません
育児休暇
育児休暇(育児目的休暇)は会社独自の子育て支援であり
制度内容や取得期間などの決まりごとも各会社に委ねられています
ただし、2022年に改正された育児・介護休業法によると
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する労働者に対して、育児に関する目的で利用できる休暇制度の設置
が努力義務になりました
「小学校就学の始期に達するまで」とは、6歳の年の3月31日までのことです
育児休業の対象者
育児休業の対象者は
原則1歳未満の子ども養育する、期間の定めがない労働契約で働いてい人
期間の定めがない労働契約とは、つまり
退職や契約終了が決まっていない人のこと
です
もちろん、パートタイムやアルバイトについても取得できます
詳しい内容は本記事「子育てナースにおける育児休業制度でよくある2つの質問」にて解説しています
1歳未満の子どもについては、以下の定義がされています
- 実子
- 養子
- 特別養子縁組のための試験的な養育期間にある子
- 養子縁組里親に委託されている子
これらの条件に該当した方は、法律に則って育児休業の請求ができます
育児休業の利用回数と期間(※期間延長の申請もできる)
育児休業の利用回数と期間は
利用回数:1歳未満の子供1人につき原則として2回まで
利用期間:子どもの年齢が産後8週間以降〜1歳未満までの期間
そして
入園きないなどの事情があれば、最長で2歳まで延長できます
私たちもなかなか入園許可はおりず、育児休業で耐え凌ぎました
また、夫婦ともに育児休業を取得するなら、パパ・ママ育休プラスの申請で
子が1歳2か月に達するまでの間の1年間で取得できます
実際、私の先輩もナース夫婦で取得していました!
今、寝返りしたよ!
ハイハイし始めたよ!!
もしかして「マーマ」って言った?!
この時期にしかない掛け替えのない瞬間に
夫婦そろって過ごせるほど素敵なことはありません
私は育休中に在宅ワークだけだったので、貴重な時間を家族で過ごせて良かったと心から思っています
また、看護師と子育ての両立や働き方について見直す機会が作れる点も
育児休業を取得するメリットです
現在や未来の自分たちを大切にするための子育て支援制度なのです
育児休業制度の必要書類と手続き
育児休業制度の必要書類と手続きは
- 職場から渡される「育児休業等取得者申出書」に必要事項を記入
- 職場から申請書を年金事務所に提出してもらう
育児休業等取得者申出書の内容は以下の通りです
参考:日本年金機構/育児休業等取得者 申出書(新規・延長)/終了届
育児休業中の給料は0円…その代わりの給付金は給料の最大67%
「給料ではなく、給付なの?」と疑問を持った人も多いのではないでしょうか?
育児休業期間中は、 原則給与は支払われません
え!見出し詐欺じゃん!!と思った方はもう少しだけお付き合いください
給与が支払われない代わりに
- 育児休業給付金
- 社会保険料の免除
などの支援制度があるのでご安心ください
育児休業給付金
育児休業給付金は、育児休業中に雇用保険から支払われる給付金です
育児休業給付金の支給額の計算方法
支給額 = 休業開始時賃金日額 × 支給日数 × 67%
(育休開始から181日目以降は50%)
また、支給上限と支給下限は
給付率 | 支給上限額 | 支給下限額 |
---|---|---|
給付率67% | 310,143円 | 55,194円 |
給付率50% | 231,450円 | 41,190円 |
これらの範囲内で育児休業給付金を受け取れます
満額ではありませんが、70%近く補助してもらえるので、本当に助かりました
給料がなくなる分、家計の見直しや生活レベルを下げるなどしなければいけない
と感じていたので給付金には感謝です
ただし、次に解説する「社会保険料の免除」について必ず抑えておきましょう
知らないと絶対に後悔します…私みたいに…
社会保険料の免除
育児休業期間中は、本人と病院負担分の社会保険料(健康保険、厚生年金)は免除されます
免状される期間は、開始日の月から終了日の月の翌月までです
ちょっとラッキーな事例だと、4〜6月に取得すると翌年の社会保険料が減ります
なぜなら、社会保険料は前年度4〜6月の給与額によって金額が決まるからです
だからといって、意図的に4〜6月に育児休業を取得するのはNG!
保険料逃れになるため、あくまで必要な時期に取得するようにしましょう
子育てナース夫婦の育児休業制度で気になる2つの質問
子育てナース夫婦が育児休業制度について思う2つの疑問についてお答えします
質問1:男性ナースでも育休をとりやすいって本当?
近年、男性ナースでも育児休業を取得しやすくなりました
なぜなら、企業に対して男性の育児休業取得率の公表が義務化されたからです
男性の育児休業取得率が高い病院なら働いてみたいと思えるし
病院自体の評価も上がります
厚生労働省の「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」によると
男性育休等取得率は「46.2%」、男性の育休等平均取得日数は「46.5日」です
参考:厚生労働省/「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査」(速報値)を発表しました
質問2:パートタイムやアルバイトでも育児休業の申請はできますか?
はい、取得できます
厚生労働省によると取得条件は
子どもが1歳6ヶ月までに契約が終わってしまうけれど、その後も働ける可能性があるなら育児休業を取れる
とのこと
つまり、雇用契約に期限が設けられていないなら取得できるってことすね
厚生労働省の以下の動画がわかりやすいので、貼っておきます
参考・動画引用:厚生労働省/育児休業制度 特設サイト
おまけ:育児目的休暇の活用もあり
育児休業と合わせて知ってほしいのが育児目的休暇です
育児休業は必ず設けるよう義務付けられた労働者の権利である一方
育児目的休暇とは育児に関する目的で利用できる休暇制度であり
会社には設ける努力義務があります
あくまで努力義務なので、すべての会社が設けているわけではないです
また、給料が出る、出ないも会社側に委ねられています
育児目的休暇が取得できれば
保育園の運動会
小学校の授業参観やPTA懇談会 など
子どもに関する行事ごとに参加しやすくなります
育児休暇だけではすべてまかなえないため、臨時で休める休暇制度があると嬉しいですね
まとめ:育児休業の取得で子どもと過ごす時間を作ろう!
今回は「育休(育児休業)」について解説しました
1歳未満の子どもを養育中なら育児休業が取得できます(※夫婦で取得なら1歳2ヶ月まで)
後になって一緒に過ごしておけば良かったと後悔しても、子どもとの時間は帰ってきません
また、経済的な支援として育児休業給付金があり
最大で給料の67%の給付金が受け取れます
経済面でも不安がなくなるのは嬉しいね
パートナーが看護師なら生活をする上で困ることはないでしょう
今回紹介した育児休業制度を活用して
子どもと過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか?
他の子育て支援制度についても、こちらの記事で紹介しています▼
子育ては大変だけど、人生を豊かにする掛け替えのない時間です
なので、楽んでできると良いですね!